抗生物質の使用は「乳及び乳製品の成分規格等に関する命令(乳等命令)」で厳しく規制されています。
抗生物質の使用が認められているのは、牛の乳房炎や外傷などの治療時に限られています。投与後も「乳に影響のある薬剤を服用させ、または注射した後、その抗生物質が乳に残留している期間中のものは、出荷してはならない」と規定されています。
さらに、生乳の検査は酪農家から出荷されるときと工場で受け入れるときと二重に検査が行われます。万が一抗生物質が検出された場合には、集められた生乳はすべて廃棄処分されます。
乳業会社での厳密な検査に合格した生乳だけが、原料乳として工場のタンクに受け入れられるのです。
農薬や薬剤には、国で決めた使用基準と残留基準があります。輸入される飼料は、厳しい検査を合格した国の基準に合ったものしか乳牛には与えられていません。
国内では2006年から食品に残留する農薬等への「ポジティブリスト制度」が導入され、以前にも増して安全な生乳が供給されるようになっています。万一、農薬や薬剤の残留の疑いがある場合には、生乳等の段階での検査でチェックされますから、製品に含まれる危険性はありません。
安心してお召し上がりください。