飼料(エサ)には大きく二種類あります。
粗飼料
牧草やサイレージ(牧草や稲わらなどを乳酸発酵させたもの)など、乳牛の消化器官の働きに必要な繊維質を多く含んだ飼料をいいます。乳牛は第1胃で、微生物による発酵・分解を行い、栄養を得ます。
濃厚飼料
トウモロコシや大麦、大豆かすなど、粗飼料に比べて、たんぱく質やでんぷんなどの多い飼料をいいます。乳牛の泌乳能力を発揮させる豊富な栄養を含んでいます。
濃厚飼料を与えるときは、単品で与えるよりも数種混合した配合飼料として与えます。その形状は、粉末やフレーク状、ペレットなどさまざまです。
酪農家は、乳牛の体重、泌乳量、産次数、健康状態などから綿密な計算を行い、飼料を与えています。