牛乳は搾乳後から充填まですべての工程で冷却され、ほとんど空気に触れることなく衛生的に作られています。商品になるまでの流れは以下の通りです。
搾乳する
酪農家は健康な乳牛から1日平均2回搾乳します。ミルカー(搾乳機)で搾られた生乳は、パイプラインを通り、バルククーラー(冷却貯乳槽)で10℃以下に冷却、貯乳されます。
集乳する
タンクローリーが酪農家を回り、冷却されている生乳の温度、乳質などを調べたうえで集乳します。
計量と受け入れ検査をする
工場に着いた生乳は、計量後、タンクローリーからパイプを通って貯乳タンクに送られます。このとき、原料乳として受け入れ可能かどうか温度測定・風味検査・アルコール検査・乳成分測定・細菌数などの検査を10種類以上行います。
貯乳する
受入検査に合格した生乳は10℃以下に冷却され、貯乳タンクへ送られます。貯乳タンクは生乳の温度上昇を防ぎ、生乳中の乳脂肪分の浮上を防止するためゆっくりかくはんされています。
ごみを除く
強力な遠心分離装置(クラリファイアー)やろ過機などを使い、生乳中の目に見えない小さなゴミや異物などを分離・除去します。
均質化する(ホモジナイズ)
生乳を静置しておくと、脂肪が浮きクリームの層ができます。そこで、均質機(ホモジナイザー)で脂肪球を細かい粒子にし、分散させます。
殺菌する
生乳中の微生物を殺菌機で加熱してほぼ死滅させます。殺菌後は直ちに10℃以下に冷却されます。
充填包装する
殺菌処理された生乳は貯乳タンクに一時的に貯蔵された後、容量に応じて牛乳容器に充填されます。
日付の印字をする
賞味期限または消費期限が印字され、ただちに冷蔵室へ運ばれます。
製品検査
10℃以下で保管し、細菌数や成分、風味など必要な検査を行います。
出荷
検査に合格した牛乳を保冷車で出荷します。