食事がきちんと摂れていて肥満の兆候がなければ、牛乳を摂りすぎて害になるということはありません。小学生の子どもにとって、成長のためにカルシウムは重要な栄養素です。身長が伸びるのは、新しい骨が作られ長くなっているためで、カルシウムはたんぱく質やミネラルとともに骨の材料となります。
ですが、牛乳に限らず一種類で全ての栄養素が摂れる食品はないので、バランスのよい食事を摂らないと不足する栄養がでてきます。牛乳はビタミンCや食物繊維はほとんどなく、鉄も微量しか含まれていないので食事全体のバランスを考えて飲むことが大切です。
また、カルシウムは特に意識して摂らないと不足しがちな栄養素なので、優れたカルシウム供給源である牛乳・乳製品を積極的に摂ることは大変よいことです。牛乳のほか、ヨーグルトやチーズでも構いません。
飲むタイミングはいつでもよいのですが、食事量に影響するような場合は、食後に飲んだり、一度で飲む量を減らして回数を増やすなど工夫しましょう。
カルシウム食事摂取基準:推奨量(一日あたり)
6~7歳 男子:600mg/女子:550mg
8~9歳 男子:650mg/女子:750mg
10~11歳 男子:700mg/女子:750mg
(日本人の食事摂取基準(2020年版)より)