体内では古くなった骨は壊され、カルシウムから溶け出しますが、骨にカルシウムが取り込まれることにより新しい骨が作られます。このように新陳代謝を繰り返すことで骨の強さが保たれます。
またカルシウムは血液中にも存在し、血液に含まれるカルシウムは常に一定の濃度に保たれており、生命の維持に関わる大切な働きをしています。慢性的にカルシウムをとる量が不足すると、カルシウムが骨から取り出される量が多くなり骨量が減少し、骨粗鬆症のリスクが高くなりますので骨の健康のためカルシウムをしっかりとることが大切です。
また、ビタミンDはカルシウムの吸収を促進すると言われています。
ビタミンDは鮭などの魚類やきのこ類に多く含まれていますが、皮膚に直射日光(紫外線)が当たると体内で生成されます。
ビタミンKは骨へのカルシウムの取り込みを助けると言われ、納豆や緑黄色野菜に多く含まれます。
この他にもビタミンB群やビタミンCは骨の質を高めるのに重要なビタミンと言われていますが、予防のためにこれらの栄養素だけとればよいという訳ではありません。エネルギーや栄養素が過不足なく摂れるように、1日3回規則正しく、バランスの良い食事を心がけましょう。