私たちの腸内には数百種類、100兆個以上もの細菌が棲みついており、それらを総称して「腸内細菌叢」とよびます。
この中には私たちの体によい働きをする菌(善玉菌)や悪い働きをする菌(悪玉菌)がおり、腸内細菌全体のバランスが健康と深いかかわりをもっています。そして、そのよい働きをする菌の代表がビフィズス菌であると考えられています。
ビフィズス菌の特徴
不定形の桿菌です
枝のように分岐してY型の菌形をとることがあります。ビフィズスとはラテン語で二つに分かれるという意味です。
空気(酸素)を嫌います
腸内細菌が棲息する大腸内は酸素がほとんど存在しないため、ビフィズス菌は酸素があると生育しません(偏性嫌気性菌)。
糖から乳酸と酢酸を作ります
多くの乳酸菌は、糖を分解して乳酸のみを生成します(ホモ型発酵)が、ビフィズス菌は乳酸に加えて酢酸などを生成します(ヘテロ型発酵)。