1930年頃、アメリカで牛乳容器(当時はガラスビン)を入れて運搬するための箱(クレート)に、無駄なく入るような底面サイズを決めたのが始まりです。
「紙パック宣言」からの記述を以下に引用します。
現在の紙パックの始まりをいつにするか諸説ありますが、1915年にアメリカでジョン・ヴァン・ウォーマーによって、屋根型の紙製の牛乳パック(ピュアパック)の特許が取得されています。ただしこの時代はポリエチレンラミネート加工ではなく、パラフィン(蝋)加工で液体の漏れるのを防いでいて、飲料を容器に入れる充填や密封も機械化されていませんでした。しかし30年代には充填・密封機械の開発がすすみ、アメリカのエクセロ社(Ex-Cell-O)が製造・販売したピュアパックは紙容器の代名詞的存在となりました。
底のサイズは70mm×70mm、屋根型紙パックが開発された当時のアメリカで使われていた牛乳びん運搬用箱(クレート)に合せて決まりました。ビールびんの直径に合わせたという説があるくらい、日本の家庭用冷蔵庫にぴったり収まるサイズです。
紙パックが先に開発された後に機械化されていることを考えれば、これまでにあった紙パックのサイズに合せて充填包装機を開発・作成した、と考える方が自然です。また、紙パックを製造する設備の都合から考えても、同様のことが言えます。