食品衛生法にもとづく「乳及び乳製品の成分規格等に関する命令(乳等命令)」では、乳等を乳酸菌又は酵母で発酵させたものを加工し、又は主要原料とした飲料(発酵乳を除く)、と定められています。
乳酸菌飲料は乳等命令で次の2つに分けられています。無脂乳固形分の量や乳酸菌の数が違うので栄養に差があります。
種類別「乳製品乳酸菌飲料」
無脂乳固形分(牛乳から乳脂肪分と水分を除いた成分)を3.0%以上含み、乳酸菌数又は酵母数が1000万/ml以上のもの。生菌タイプと殺菌タイプがあります。殺菌タイプは、発酵後加熱殺菌して保存性を高めたものでそのまま飲むものと、うすめて飲むものがあります。
発酵乳のドリンクタイプとは無脂乳固形分の量が違うため、種類が異なります。
また、牛乳のような味の種類別「乳製品乳酸菌飲料」もあります。これは酸味も甘味もなく、牛乳に乳酸菌やビフィズス菌などを加えてあり、整腸作用も期待できる飲み物で、ほとんどが宅配専用品です。
種類別「乳酸菌飲料」
無脂乳固形分が3.0%未満で、乳酸菌数又は酵母数が100万/ml以上のものがこれにあたります。
発酵乳の成分規格
生菌タイプ | |
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無脂乳固形分 | 8.0%以上 |
乳酸菌数または酵母数(1mlあたり) | 1,000万以上 |
殺菌タイプ | |
無脂乳固形分 | 8.0%以上 |
乳酸菌数または酵母数(1mlあたり) | - |
乳製品乳酸菌飲料の成分規格
生菌タイプ | |
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無脂乳固形分 | 3.0%以上 |
乳酸菌数または酵母数(1mlあたり) | 1,000万以上 |
殺菌タイプ | |
無脂乳固形分 | 3.0%以上 |
乳酸菌数または酵母数(1mlあたり) | - |
乳酸菌飲料の成分規格
無脂乳固形分 | 3.0%未満 |
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乳酸菌数または酵母数(1mlあたり) | 100万以上 |