「ロングライフ牛乳」「LL牛乳」などと呼ばれる「常温(夏季において外気温を越えない温度)保存可能品」と表示された牛乳は要冷蔵の牛乳と栄養成分には差がありません。加熱殺菌や充填など製造工程に次のような工夫があります。
●生乳を滅菌していること
冷蔵で流通する牛乳は高い温度でも120~130℃、2~3 秒間殺菌しますが、常温保存可能な牛乳は140~150℃、2~3 秒間で滅菌します。
●容器が違うこと
常温保存可能な牛乳はアルミ箔を内側に貼り合わせた紙容器を使っています。アルミ箔は、外部の光や酸素などを遮断し、内部から香気成分が揮発するのを防ぎます。一般に、冷蔵で流通される牛乳の容器にはアルミ箔は使われていません。

●無菌的な環境で製造すること
無菌的な環境を作り、その中で滅菌した容器に加熱滅菌した牛乳を充填し、容器を密封します。
常温保存可能な牛乳は、1985年7月に乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(乳等省令)(現:乳等命令)が改正されて常温で販売できるようになりました。2024年には大臣承認制度が廃止され、規格基準が設定されました。これに伴い、製造設備や容器、検査方法について自主的なガイドラインも設けています。
賞味期限までは常温で保存しておいしく飲めますので、レジャーなど屋外への携帯や災害時の重要な食料として備蓄にも適しています。 なお、保存や持ち運びの際は常温を超過した状態で長時間さらされることを避け、開封後は普通の牛乳と同様、10℃以下で冷蔵保存し早めに飲んでください。







