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乳と乳製品のQ&A

「常温保存可能品」と表示された牛乳(ロングライフ牛乳)が、冷蔵庫に入れなくても日持ちするのはなぜですか?

Answer

生乳も容器も滅菌し、無菌状態を保ち製造しているためです。原料は冷蔵保存が必要な牛乳と同じ生乳で、保存料などの添加物を使っているわけではありません。

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「ロングライフ牛乳」「LL牛乳」と呼ばれる「常温(外気温を越えない温度)保存可能品」は要冷蔵の牛乳と栄養には差がありません。保存料などの添加物は、一切使われていませんが、加熱殺菌や充填の工程に次のような違いがあります。

●生乳を滅菌していること
要冷蔵の牛乳は、120~130℃、1~3 秒間殺菌しますが、LL 牛乳は130~150℃、1~3 秒間で滅菌します。

●容器が違うこと
LL 牛乳に使用しているのはアセプティック容器と呼ばれ、紙容器にアルミ箔を貼り合わせ、光と空気を遮断しています。
要冷蔵の牛乳容器にはアルミ箔は使われていません。

アセプティック容器とは:アセプティック技術(無菌充填技術)を用いて食品を包装する容器
アセプティック容器とは:アセプティック技術(無菌充填技術)を用いて食品を包装する容器

●無菌状態を保てる方法で製造すること
清浄エアーを送り込んだ無菌環境下で、滅菌した容器に、加熱滅菌した牛乳を無菌状態で充填します。

それ以外にも、生乳の細菌数、アルコール試験、容器の破裂強度など、常温で保存できるように食品衛生法の「乳及び乳製品の成分規格等に関する命令(乳等命令)」により基準が定められています。

LL 牛乳は、1985年7月に乳等省令(現:乳等命令)が改正になり常温保存できるようになりました。賞味期限までは常温の保存でおいしく飲めますので、レジャーなど屋外への携帯や災害時の重要な食料として備蓄保存にも適しています。
なお、保存や持ち運びの際は直射日光を避け、開封後は普通の牛乳と同様、10℃以下で冷蔵保存し早めに飲んでください。

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