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第103回 牛乳パックのリサイクル
~現状と今後~

牛乳・乳製品から食と健康を考える会 開催

- 講演後の質疑応答 -
  • 質疑応答
Q1.これから脱プラスチックということを考えると、ますます紙類を使うものが多くなってくるのではないかと思います。上流の方で、紙パックは針葉樹ですが、これの量というのは日本の中ではどうなのでしょうか。輸入するのでしょうか。
A1.
  • 紙パルプの原料は大半が輸入です。最近一部国産でやっているところもあり、昨年ぐらいから純国産でやり始めたところもありますが、基本的には輸入です。輸入も針葉樹がメインですから、針葉樹がたくさんあるところで、北米が中心で、北欧・フィンランドなどがメインです。
  • 質疑応答
Q2.私は一応ちゃんとリサイクルをやる世代の方で、牛乳パックも、LL牛乳とか、アルミなどが入っているものも、一応別にして出しているのですが、このLL飲料の紙は、古紙の方でも迷惑がられるのですか。
A2.
  • LLの紙パック、アルミ付き紙パックは、ポリとアルミが紙にとっては異物として迷惑がられますが、分離できれば良質の古紙ですので別にしてくれると別に引き取って別に処理をするということが行われ始めています。ですから、スーパーマーケットによってはアルミ付き紙パックを引き取るところもあります。
Q3.牛乳と古紙はもちろんありますね。LLはどうなっているか分からないながらに、今までは別にして、紐で結んで出しています。それから、口が付いている商品は、口は外してプラスチックの方に出すようにしています。それはそれで、LLも引き取ってもらえるのですね。
A3.
  • LLの業界も、いろいろ模索をしています。おそらく分けて出したものをむげに捨てることはないわけですから、回収業者がひと塊になっていれば見れば分かると思います。

--日本乳業協会から補足回答--
LL紙パックについては、工場の設備の状況によってアルミが付いていてもリサイクルできるという工場と、アルミ無しならできるがアルミが付いていると嫌だという工場があります。アルミが付いていてもいいですよという工場に行くことが分かっている回収拠点であれば、アルミ付きもOKだと表示をして集めています。したがって、そういう表示がされていればOKなのですが、紙パックを集めているからどこでもアルミ付きも一緒に入れていいかというと、一緒になったものがアルミ付きは嫌だという工場に行ってしまうと、それは異物になってしまいますので。そこの回収拠点の表示で、アルミ付きOKとなっていることを確認した上で持っていただければ大丈夫です。

Q4.先ほど回収ボックスの設置場所の地図が出ましたが、このボックスとはどういうものですか。結んだりしないで、開いたものをただポンと捨てられるのですか。
A4.
  • 容環協が回収ボックスを作って提供しています。段ボール製で主に屋内施設用で、学校だったり、マンションだったり、そういうところで回収する時に、何となく味気ない段ボールにポンと入れるのではなくて、かわいい絵が書いてあって口が開いていて、そこに入れていただきます。
  • 質疑応答
Q5.パソコンのインクのカートリッジは、全国の郵便局とか、区役所でも出していますし、いくつかそういう回収場所がありますよね。この回収ボックスについては数が相当少ないということですね。公の、例えば区役所に行けば出せるとか、そういうルートは他にはないのですね。
A5.
  • 配布している回収ボックスだけが回収場所というわけではありません。分けてお話しすると、まず容環協が配布している回収ボックスというのは、リサイクルを促進するために回収に協力していただける方に無償でお配りしているものです。それとは別に、例えばスーパーマーケットに回収ボックスが有ると思いますが、あれはスーパーマーケット自身が置いているもので、もちろん引き取り手もあります。段ボール製ということもあり、あまりスーパーマーケットが容環協の回収ボックスを欲しいという例はありません。ただ一部、多摩市のコンビニと組んでお配りしたケースはあります。やはりごく一部ですが、欲しいと言われた店舗には差し上げています。
Q6.回収ボックスの地図に出ているものは、もうある決まった施設のような所ということですね。希望があった所にのみなのですね。
A6.
  • 学校、乳業メーカーの工場、自治体で欲しいというところには差し上げています。全部に差し上げるという大胆な思い付きはしたことがなかったのですが、検討してもいいかもしれません。ちなみに、累計で2万4,000ぐらい設置していいます。
  • 質疑応答
Q7.今のお話の続きなのですが、この地図では印が付いていなくても、スーパーマーケットが独自で入り口に置いているとか、そういうものがもっと全国にはいっぱい有るはずということですね。その全体像は分からないのですか。
A7.
  • 有るはずです。それはここには載せていません。全体像の把握はこれからの作業になりますね。スーパーマーケットですと協会がありますから、これからお願いしに行きますが、そうなるともう少し密になり、大きく拡大して見ることができたり、もうちょっときめ細かいフォローができるかなと思っています。
Q8.たくさん有るコンビニエンスストアだと、お店にとってもリサイクルを持っていって、ついでに何か買ってくれるみたいになるから、コンビニエンスストアにも置いてもいいかなと思うのですが。
A8.
  • コンビニエンスストアの場合、設置の可否が本部で決められている可能性もあります。ひと頃コンビニエンスストアの前にごみ箱が有りましたが、今は全部引き上げて店内に置いていますよね。家庭ごみを入れられては困るということだと思うのですが、ごみ箱と誤認されないかどうかということを考えながら、一つ一つきめ細かくやっていかないと駄目かなと思います。
Q9.店内は狭いですしなかなか難しいですよね。でもコンビニエンスストアは一番行きやすく、行くところではありますよね。
A9.
  • 実は店内用に半分のサイズの物を作ったのですが、それも止まっています。難しいことは承知でやらなければいけないのですがなかなか進まないですね。某大手コンビニ本部とは意見交換をしたことがあるので、そことしっかりとやればいいのでしょうけど、なかなか皆さんプラスチックに頭が行っているというのもあって、そこに割り込んでいくことを今後やっていかなければいけないなと思っています。
  • 質疑応答
Q10.先ほど紙パックと紙の話が出たのですが、ちゃんと牛乳パック、洗って開いて出しているのですが、そのLL牛乳が紙だと知らなくて、何でも飲料が入っているパックは洗って開いて出せばいいんだろうと思っていました。他にもLL以外に飲料を入れているもので、紙パックとは別に出さないといけないものはありますか?
A10.
  • 紙容器については、端的に言うと、家庭で飲んだものを出す場合は、市町村によってルールが違うので、その市町村のルールに従うしかありません。多分ほとんどの市町村は、裏が白いものに限ると書いてあるところが多いですが、ごくまれに何でもOKですという所もあり、その時だけが紙と紙パックを同時に出してもいいのですが、ほとんどないと思ってください。
    どちらか迷う時は識別マークで判断してください。紙の飲料には「紙」と書いてあります。また、市町村からもらう、資源の出し方冊子というようなものがあると思いますので、それを見るとか、最近だとスマホで見られる分別アプリというのがあるので、それで調べていただくといいと思います。
Q11.「紙」と書いてあるのは、スーパーマーケットの紙パック回収ボックスには入れてはいけないのですか。
A11.
  • スーパーマーケットの店頭などで、集めますと書いてある所には出せます。書いてない所では、出すと多分バックヤードで選別すると思います。これはスーパーマーケットによってケースバイケースです。
Q12.1リットルとか、500mlとかは出しやすいのですが、四角い小さいのがありますよね。学校給食にも小さいサイズのものが出ていると思うのですが、ああいうのってなかなか洗って開いてって面倒くさいなと思ったりします。学校とか介護施設とかああいう小さいものを出しているところは、特別に何かリサイクルのためのルートとか工夫とかそういったものがあるのでしょうか。全体のボリュームとしては学校で6%とか、介護施設とかを入れてもそんなに大きくないのかもしれませんが、ただ、ルートとしては作りやすいのかなという気もします。何かやっていらっしゃることがあれば教えてください。
A12.
  • 介護施設というのは気が付かなかったので、いいヒントを頂いたと思います。学校については、いろいろあって、学校って新聞とか出ますよね。だから古紙回収業者が来ています。だけど、小さいパックは集めたくないというところもあったりします。そこをどうやって説得、お願いするかとかですね。
    また、小さいだけに軽いので、業者さんも軽い物ってあまり運びたくないのですよね。それから小さいものですから、小さいものだけを圧縮梱包するらしくて、大きいものと混ざるとこぼれるとか、いろいろなことを言ってきます。そこを何とかお願いをするとか、あるいはお願いをしなくても、自然に引き取ってくれる仕組み、そういうものができるといいなと我々も思っているのですが、なかなか大変です。
Q13.それも中は洗っていなければいけないということですよね。
A13.
  • 洗っていないといけないとは思いますけど、別に開いていなくても、乾いていなくても運んでもらえるルートはないだろうかということを、つまり、B to B、消費者が絡まない、事業系から事業系に行くわけですから、ちゃんとそこのルールが分かっていればいいのではないかと思います。洗っていないと廃棄物処理法に引っ掛かる可能性があるのですが、洗ってさえいれば、濡れていても別にいいのではという考え方はあります。そういうこともテーマにしながら学乳の方は取り組んでいます。
  • 質疑応答
Q14.紙パックが、特定事業者に再商品化の義務なしというところで、なかなか増えにくくなっているのかなと思いました。それが決められた時に、その資源価値が高いためお金を払わないでもリサイクルされるというような理由でそうなったみたいなことを先ほどおっしゃっていましたが、現状としてはもはや資源価値が高くないのではないかと思います。資源価値は高いのだけれども、お金を払わないでリサイクルされる状態ではなくなっている気がするので、この法律を変えるのが一番その資源を活かすのにいいような気がします。そういう動きはありませんか。
A14.
  • 考え方がいくつかあって、だったら紙パックという表示をやめて、紙にしてしまえばいいのではないかという考え方もあるのですが、そうすると、いきなり答えが飛躍しますが、この8素材の中で唯一紙パックだけが、市民主導で始まったリサイクルなので、この人たちに対して申し訳が立たないのではないかということもあります。事業者としては、せっかくリサイクルをした創始者の精神は汲んで、一生懸命頑張らないといけないのではないかと思います。
    ただ、経済原理とかを考えると、どうなっていくのかなというのは難しいですし、現に今も1リットルの紙パックというのは、そこそこの価格で引き取られているのですが、ルートができていて、何十t単位で動く紙パックはいいのですが、やっぱり回収のための運賃ですね。それから、問屋がせっかく圧縮梱包、ベールと言いますが、ベールを作っても、工場に持っていくために運賃が掛かったりすると、それはお金を払わないといけないことになります。一部ではそういう動きもあるわけですね。ですから、全体的には平均すれば有価で取引をされているのですが、一部は0円だったり、お金を払うところもないではないという話を聞いています。ですから、法律を変えたらということについてはコメントがむずかしいところです。

--日本乳業協会から補足回答--
今回プラスチック法ができましたが、容器包装8素材の中で問題になっているのは、ほぼプラスチックだけという状況になってきています。PETボトルについても、紙製容器包装についても、かなりの割合で有価で取引されているという状況があって、他のものについては、容リ法はほぼうまく機能していると評価されていると認識しています。プラスチックだけが問題が残っているので、プラ新法という形で対応することになっています。

  • 質疑応答

紙パックについてどうかという話で、もちろん容リ法の再商品化義務の中に入れるというのも一つの考え方ではあるのですが、それをすることで、回収率が上がるかというと、必ずしもそういうことではないと考えていいます。
紙パックをリサイクルするためには、いろいろな方々がかかわっていますし、今は再商品化免除ということになっているので、業界側でも回収率向上のためにいろいろな取り組みをやって頑張っているところもあります。再商品化義務となることで、こうした取組みが低下してしまう危険性があるので、どこで折り合いを付けるかを考えていくのは、非常に大事なことだと思っています。
したがって、考え方としては、そういう考え方もあるのですが、今のところ再商品化免除の中で、我々にできることは何かということで、いろいろやっているということです。そこはいくつかの論点があって、その中でどうすべきかというところは考えていく必要があると思っています。

Q15.紙パックのリサイクルは海外ではどうなっているのですか。
A15.
  • ヨーロッパでは、海外の紙パックのリサイクルはPETとかガラスとかと一緒に集められて、機械で選別します。だから紙パックの分別排出という発想はないです。分別排出の発想は日本だけだと思います。紙パックは紙にはリサイクルされますが、トイレットペーパーにはなっていません。そもそも洗っていないですから、ものすごくくさい。これがそのまま瓶とかPETとか缶と一緒に収集されるわけですね。それからソーティングセンターというところに持って行って、人も最終的にはいますけど、機械で一気に分別をするという発想です。
    そうなってしまうと明らかにマイナスなのですね。価値を生まないということです。日本では価値を保つためにきれいに洗って出してくださいねというお願いをしているのですが、そこも一つの再商品化免除になっていることの一つのメリットと言うか、効果だと思います。
Q16.すごく日本としていいことなので、しかも市民主導で始まったものだとかというのも知らない人が多いので、そういうことをもっとPRされてはどうでしょう。あと、海外ではこんな雑にやっているけど、日本人はこんなに細やかにやって、ちゃんと紙にリサイクルをされていることもPRすると、今の若い人たちって、逆にそういうのが好きなので、きちんと教えてあげれば分かる人が多いので、有効だと思います。
A16.
  • 出前授業では一部やっています。ただ、出前授業は依頼が来たら行くという対応をしています。川崎市とは2年前ぐらいから取り組んでいます。川崎市では牛乳パックはリサイクルしているのですが、学乳パックは全部燃やしていますよっていうと、ええ?って子どもが言うわけですよね。そこからスタートしたようです。
  • 質疑応答
Q17.子どもの頃、牛乳屋さんがカタカタって自転車の後ろに牛乳瓶を載せて配達してきて、それで家の前にある牛乳受けみたいな箱に入れるような時期に生まれ育ったなと思っています。紙パックの出現がもたらした恩恵というのは、乳業の関係にはものすごく大きいのでしょうか。また、ガラスの弊害というのはあるのでしょうか。
A17.
  • --日本乳業協会から回答--
    ガラスは、洗えば使え、リユースがしやすいので、そういう意味ではいいのですが、一方で重かったり、遠くまで行ってしまったものをもう1回回収しなければいけないところもあります。また、回収されなかった瓶の環境負荷は紙パックに比べ大きくなります。ある程度エリアが限られていて、そこで回収がかなりの割合でできるという場合は環境特性もいいので、いまでも牛乳販売店等で瓶牛乳を販売しています。ビール瓶なんかもそうですね。一方で、広域で流通させようと思うと、やはり回収率もある程度限られますし、遠方から戻す時の燃料だとかの運送費なり、運送のための環境コストも掛かります。そういうことで、紙の方が総合的には環境的にはいいとされています。
    また、瓶の話をされる時によく間違えられるのが、永久に繰り返し使えると思っている方がいらっしゃるのですが、実際には50回も使うとごみにしかなりません。今は樹脂コーティングをしている瓶がほとんどですので、瓶から瓶に戻すのもものすごくエネルギーが掛かります。したがって、原材料から捨てるまでをトータルで考えていくと、やはり環境負荷が少ない、エネルギーが少ない=コストが安いということで、乳業界の各企業などは紙の方に移っているという現状があることもご理解いただきたいと思います。
  • 質疑応答
Q18.こういうお話を伺うのが初めてでした。一消費者という立場で、先ほど最近作られたという動画を見せていただきましたが、ああいうものを見るとすごくやっぱりスッと落ちてきました。これから多分いろいろな方、一般の方に動画を配信していかれると思うのですが、やはり学校とか子どもたちはそういうのを授業で聞く機会もあると思うのですが、どちらかというと親世代であったりとか、学校の先生方もすごく忙しくて、もう余裕がないからなかなかできないという、一番むしろ関わってもらいたい年代の方たちがそういう情報をもう少し手軽に見聞きできるような、そういう取り組みをされたらよいと思いました。こういうことを学んで、損することは全くないので、今も牛乳瓶と紙カップの環境負荷の違いというのも、そういうことが分かるとやっぱりすぐに行動を起こしやすいです。学校の子どもたちじゃない人たちにどうやってこういう情報をもっと身近に広げられるかも必要なのではないかと今日伺って思いました。
A18.
  • --日本乳業協会から回答--
    おっしゃる通りで、今情報が伝わっていないところ、Z世代とかは、SDGsについてはよく知っているけど、それがいろいろな実際の行動に結び付くというところになっていないというところがあると思います。我々もそういう情報を、今まで情報を発信してきたのが、子どもたちと、あとはかなり年配の方々ということで、そこの間が抜けているのではないかというのが昨年までの反省です。そこに向けてどういうふうな情報の発信の仕方をしていけば、より伝わるかというのは検討課題だと思っています。SNSを使うだとかも含めて考えていかなければいけないということを議論しているところです。
  • 質疑応答
Q19.紙パック牛乳6個でトイレットペーパーが1ロールできるということでしたが、その他に何か作っているものはあるのですか。
A19.
  • トイレットペーパーが多いです。あとはティッシュペーパー。そういった衛生紙です。6枚で1個できるっていうのは象徴的に言っていますが、実際に6枚で1個という使い方はせずに、繊維の短い古紙が混ざります。それでも長いパルプが必要で、それとして3割ぐらい使うという使い方をしています。
Q20.衛生紙の工場に運ばなければいけないわけですね。そうすると、そういう工場は数が限られていると思います。回収しやすい環境って大事だと思います。市町村でみんな違うとか、やり方が違うというのは、消費者にとってはすごく面倒くさくなっちゃう人が多いのではないかと思います。理念は分かるのですが、回収ボックスを設置しても、その後のことがしっかりとシステム化されたらいいのかなと思いました。
それから、理念とかSDGsとかってすごくいいのですが、やはり経済原理が働かないと、ものすごく高いものになっては消費者は買わないのではないかと思います。ですから、その辺の運賃とか、原油が上がってくるとか、人手もないとかという中でどう取り組んでいくのかなという問題があるのかなと思いました。
それから、扱いやすさということで、手開きについてはお子さんも大変だけど、高齢者とかも1リットルの口を開けるのでさえ結構大変だと思います。若い方には分からなくても、PETボトルを開けるのでさえ大変な時があります。その製品の中身を守るためにそういうがっちりしたものは必要かもしれませんけれども、手開きのしやすさとか、容器としての強度とか、その辺を考えていただいたら、子どもでも高齢者でも手開きしやすいのかなと思いました。
それから学校で先生方の時間がない中、学校で回収するとしたら、子どもたちが自分で手開きをして洗ってということになるわけですね。そうすると給食の時間が限られている中でやっていくのかとか、洗わなくてもいいような工場に持っていくとか、そのようなリサイクルシステムができたらいいと思いました。洗うのは確かに大事なんだけど、単に潰せばいいみたいに、学乳や介護施設の回収ができたら、設備投資もかかるかもしれませんが、有ったらいいのかなと思います。段ボールは、金具が付いていたり、何かが張り付けてあっても、最終的には段ボールのリサイクルはできますよね。だからそんなことが紙パックにもあったらいいのかなといろいろ考えます。
A20.
  • 最後のことはおっしゃる通りです。学校は事業系なのですが、そこから直接事業者に渡る時に何か別の方法はないのだろうかということは、常に思っていないと、洗って開いて乾かして一択だけだともう限界なわけですね。量が少ないとかいろいろなものが天秤に掛かるのですが、小さなものを一つ拾っていくとか、やりやすさとか、開けやすさというのは、むしろ乳業メーカーが容器メーカーに要求することかもしれません。工夫することも両にらみと言うか並行して見ていかなければいけないと思っています。
  • 質疑応答
Q21.洗い方とか出し方とかがいろいろだなっていうのをいつも感じます。集まってやっていると、例えば生徒の中でも、新宿区と違う区と、びっくりするぐらい違うんですね。そういうのをどうして私たちはこんなに苦労しているのに、あちらはあんなに楽なのとか、みんなワイワイガヤガヤ言って、それをリードするのにとても困る時があります。数がたくさんの時は、その作業の時間をとても取られてしまい、代わりにしたかったこととか、もっとしなくちゃならないことができないとか、いろいろなことがあるから、きっと結論は出ないのでしょうけど、みんなで考えながら行くことだと思います。
A21.
  • 東京に限って言うと、結果的にそうなったとしか言いようがありません。洗って乾かすところまでやっているところもあるのでしょうけど、開くまでで終わっているところとかあります。では洗って乾かすのは誰がやっているの? というと、給食室がやっていることが多いです。揃えることを優先した方がいいのか、負担を軽くしていく方向で考えていった方がいいのかというのは、学校の事情とか、一つひとつ対応していくしかないのではないかと思います。
Q22.開き方についての何かコツのようなものはありますか。洗って開いてのその開いてが結構大変で、切ってる方もいれば、私は手で開いているのですが、パックによって開きやすいパックと開きにくいパックがあります。やっぱり紙のメーカーのところで既に違っているのではないかといつも思いながらやっています。あと、洗う時にその洗った水をよく植木鉢の植物にやっている方が結構います。それから、洗う時に少し水を溜めておいて、洗い桶の中に水を溜めた形で入れておくと、容器が底まで濡れるので後で開きやすくなり、そんなに苦労しなくてもきれいに開くんですよね。つまり、一般の人たちにPRする時に、牛乳パックに関心を寄せて、開くということにも、結構いろいろな知恵があるとか、そういうやっている人のそういう情報も一緒に流されたらいいと思います。使う側の目で見た広報と言うか、そういう部分がもうちょっと入ると魅力的になるのではないかなと思います。
A22.
  • とても参考になるお話です。我々は機械的に、こういう順番でやると開きますと、それで終わってしまうわけですが、水を溜めるとか、最後に植木にやるとか、確かにそういうことも啓発していくことも必要かもしれません。ありがとうございました。
Q23.メーカーによって確かに開けにくいものとか開きにくいものがあるのですが、これは紙の問題なのでしょうか。乳業メーカーの機械でしょうか。
A23.
  • --日本乳業協会から回答--
    シール部分については開けやすくすると漏れやすくなるという相反するところがあり、乳業メーカーとしては、途中で漏れるクレームが無いように調整しています。開けにくくなく、途中で運搬中の振動だとかで漏れないようにというあたりで、調整には技術的に苦労しているところです。
Q24.この辺のリーダーシップは取れないものなのでしょうか。
A24.
  • --日本乳業協会から回答--
    ゲーブルトップという屋根型のパックの場合は、開ける方向が決まっています。そっちの方は熱を掛けて溶かしてくっつけているのですが、そちらは開きやすいように、熱の掛かる部分を狭くしたりしながら工夫はしています。ただ、輸送中だとかスーパーマーケットの売場でたまに横置きにされたり、買い物かごで自転車に揺られたりとか、そういった時にやっぱり漏れないようにするには、しっかり接着をしておかないと、後からご迷惑が掛かることもあって、そこは痛し痒しです。なかなか開けやすくするのと丈夫さが相反するところで難しいところです。いろいろ頑張ってはいるのですが、まだまだどなたにも開けやすいというところまでは行き着いていないと思います。
    それと最近はキャップ付きの商品が出てきていますが、あれも固くて開けにくいという話があります。あれもやはり同じで、緩くすると漏れてしまい、固くすると開けにくい。これの調整がやはりなかなか難しいところがありまして。まだまだ技術の問題ですから、これは解決していけると思うのですが、今のところはなかなかすぐにはできないと思います。
  • 質疑応答