カルシウムは脂質やたんぱく質に比べて消化吸収率の低い栄養素です。しかも体内で作ることができないため、毎日食事から摂取しなくてはいけません。
ビタミンDは小腸からのカルシウムの吸収を増やしたり、尿中に排泄されたカルシウムを再吸収するようにはたらきかけますが、ビタミンDのままでは働けません。体内で活性型に変える必要があります。カルシウムの吸収を助けるのに必要なビタミンDは、鮭やサンマ、いわしなどの魚やきのこ類などに多く含まれます。
またビタミンDにはビタミンD2~D7があり、生理活性の高いビタミンD3は日にあたることで皮膚でも作ることができます。
牛乳のカルシウム吸収率が高い理由
牛乳のたんぱく質から消化過程で生成するカゼインホスホペプチド(CPP)という物質にカルシウムの吸収を促進する働きがあります。CPPは、牛乳中のたんぱく質の約8割を占めるカゼインが、小腸下部で酵素によって分解されて生成します。
摂取されたカルシウムは胃の中で可溶化され、小腸で体内へ吸収されます。小腸の上部で一部吸収され、大部分のカルシウムは下部に移動します。下部にいくほど管腔内のpHが上昇(弱アルカリ)するので、一般的にはリン酸と結合し、不溶化して吸収されにくくなります。CPPはこのカルシウムの不溶化を阻止し、腸内沈殿を防ぐことでカルシウムの吸収量を増やす作用があります。







