チーズは、たんぱく質や脂肪などの栄養を豊富に含んだ食品です。これらの栄養はカビなどにとっても栄養源になるため、衛生的に保存することが大切です。
ナチュラルチーズは保存中にも熟成が進みますが、プロセスチーズはナチュラルチーズを加熱溶融してつくっているので熟成は止まっており、保存性は高まります。
チーズは次の3点に注意して保存してください。
10℃以下で保存する
チーズは5℃前後で冷蔵保存するのが理想です。冷凍保存すると、舌触りや風味が悪くなります。ただし、次の場合は例外です。
・ ピザ用チーズなど加熱調理するものは冷凍保存できます。
・ 粉チーズは冷蔵すると湿気により固まりやすくなるので、室温保存してください。
水ぬれや湿気に注意
水分はカビの原因になるので、水ぬれや湿気に気をつけましよう。
冷蔵庫から出した冷たいチーズが空気に触れると表面が湿ってきます。残ったチーズを冷蔵庫に戻す場合は、表面の水気をふいてからラップしてください。
乾燥を避ける
チーズは長時間空気に触れていると乾燥して硬くなります。使い残したチーズは乾燥しないようにラップをするか、密閉容器に入れて冷蔵庫に保存してください。
硬くなった場合は、おろすなどして料理に使えます。
保存中にカビが生えたら食べないでください。
チーズに黒やオレンジ色のカビが生えると、本来の品質や風味が低下するうえ、目に見えないカビの胞子が中まで入っていることもあるからです。
開封したら早めに食べましょう。