クリームを入れると徐々に混ざり合って、コーヒーの色が次第に変化していきますが、クリームを入れた瞬間、細かい羽毛のような形に固まることがあります。この現象を「フェザーリング」とよんでいます。
これはコーヒーの酸度と温度により、クリーム中のたんぱく質が不安定になり、安定した乳化状態が得られない場合におこる凝固現象です。
酸度や温度が高いほどその影響は大きく、このような現象が生じやすくなります。
コーヒー抽出液には有機酸などの酸性物質が含まれており、特に酸度の高いコーヒー(pH5.5以下)にクリームを入れた場合におこりやすくなります。
酸度の高いコーヒー品種は、コスタリカ、グァテマラ、キリマンジャロなどです。
また、コーヒー豆の焙煎度が低いときや、何度もコーヒー液を温め直した場合も酸度が高くなります。