心身ともに発達が著しく、骨量も高まるこの時期にカルシウムを十分摂取しておくと、後に迎える最大骨量(ピークボーンマス)が高くなり、その結果、将来骨粗鬆症の予防に効果的です。特に女子にとってカルシウムを摂ることは将来の出産のためにも大切で、また月経前症候群の緩和にも有効という報告もみられます。
体重や体脂肪の増加が気になる人は、低脂肪のものを飲むのもよいですが、牛乳摂取量が多いと体脂肪率が低いという報告がされています。また、牛乳・乳製品に含まれるアミノ酸には、運動時の骨格筋のエネルギー源となり、筋肉作りに必要とされる分岐鎖アミノ酸がバランスよく含まれています。
部活などで運動を行う際は、運動による筋肉の増加や発汗に見合った栄養素と水分補給が必要ですが、牛乳は両方を手軽に補える食品としておすすめです。さらに、牛乳に多く含まれるビタミンAは美肌にも効果があることが知られています。
高校生になると、給食がなくなり牛乳の摂取頻度も摂取量も減少しやすいので、中学生の時から朝などに飲む習慣づけが望まれます。