食物アレルギー発症予防のために妊娠中に食物除去を行うと、母体と胎児に栄養障害をきたす恐れもあります。厚労省の「妊産婦のための食事バランスガイド」を参考にバランスの良い食生活をおくりましょう。
妊娠後期になると、母体から胎児にカルシウムが供給されて、新生児には約30gのカルシウムが蓄されています。ただ、妊娠中は腸管からのカルシウム吸収率が増加し、また排出量は減少するので、「日本人の食事摂取基準2020年版」において、カルシウム摂取量の負荷量はありません。
しかし、国民健康栄養調査では、20代以上の女性に必要なカルシウム推奨量(650mg/日)に対して、毎年達していないという結果(約400mg/日)となっていますので、今の食生活にカルシウム豊富な牛乳・乳製品をプラスしましょう。
※ご自身がアレルギーの方は、医師または管理栄養士にご相談ください。