白内障は眼の水晶体が濁り視力が低下する病気で、高齢者に多く発症します。
65歳では60%が白内障の症状を呈し、その最大の要因は老化で、それ以外に疾病、紫外線、薬物、外傷、先天性代謝異常なども影響します。
このうち牛乳の摂取と関係があると考えられているのがガラクトース血症という先天性代謝異常で、極めてまれな遺伝性疾患です。新生児早期から何らかの症状がみられ、乳糖の除去を行わなければ致死的疾患です。
ガラクトース血症は劣性遺伝するもので、通常は家族歴で出産前に予兆するか、新生児で発見され、母乳や乳児用調整乳を避け、乳糖あるいはガラクトースを含まないミルクを与えることで、正常な発育が可能になっています。