脂肪がほとんど含まれないため、少ないエネルギーでたんぱく質やカルシウムを摂ることができます。そのままなめるとほのかに甘く感じるおいしさがあり、水で溶いて牛乳代わりに飲むことができます。
脱脂粉乳10gを水90gで溶いたもの(=スキムミルク液100g)を牛乳100g(約97ml)と比べると、たんぱく質とカルシウム量はほぼ同じで、脂質が少なくエネルギー量が1/2だということが分かります。
スキムミルクと牛乳の栄養比較(100gあたり)
スキムミルク | |
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エネルギー | 354Kcal |
水分 | 3.8g |
たんぱく質 | 34.0g |
脂質 | 1.0g |
炭水化物 | 53.3g |
カルシウム | 1,100mg |
ビタミンA(レチノール活性当量) | 6μg |
ビタミンB2 | 1.60mg |
コレステロール | 25mg |
食塩相当量 | 1.4g |
スキムミルク液 ※ | |
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エネルギー | 35Kcal |
水分 | 90.4g |
たんぱく質 | 3.4g |
脂質 | 0.1g |
炭水化物 | 5.3g |
カルシウム | 110mg |
ビタミンA(レチノール活性当量) | 1μg |
ビタミンB2 | 0.16mg |
コレステロール | 3mg |
食塩相当量 | 0.1g |
※スキムミルク10g+水90g(標準濃度)
牛乳 | |
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エネルギー | 61Kcal |
水分 | 87.4g |
たんぱく質 | 3.3g |
脂質 | 3.8g |
炭水化物 | 4.8g |
カルシウム | 110mg |
ビタミンA(レチノール活性当量) | 38μg |
ビタミンB2 | 0.15mg |
コレステロール | 12mg |
食塩相当量 | 0.1g |
日本食品標準成分表2020年版(8訂)より
料理ではシチューなどの煮込み、ひき肉や粉類(お好み焼きやホットケーキなど)に混ぜて使うとおいしさと栄養がアップします。その他にも乾燥により常温での長期保存が可能になる、輸送するにも軽くなるといった特徴が挙げられます。
種類別「脱脂粉乳」は食品衛生法に基づく「乳及び乳製品の成分規格等に関する命令」により「生乳、牛乳又は特別牛乳の乳脂肪分を除去したものからほとんど全ての水分を除去し、粉末状にしたものをいう」と定義されています。成分規格は、乳固形分95.0%以上、水分5.0%以下と定められています。
脱脂粉乳に、カルシウムやビタミンD、コラーゲンなど栄養を強化したものは上記の定義と合わないため種類別「乳又は乳製品を主要原料とする食品」と表示されています。