太るということは食べ物から摂る「摂取エネルギー」が、体が「消費するエネルギー」より多くなると、余分な糖質や脂肪などが皮下や内臓の周りに体脂肪となって蓄積されることです。高エネルギーの食事を摂っても、スポーツや労働でそれ以上のエネルギーを使えば、太ることはありません。
「牛乳が原因で太る」と誤解している人が少なくありませんが、それは牛乳の栄養価の高さが「栄養価が高い=高カロリー」と誤解されていると考えられます。
牛乳はエネルギーや脂質だけでなく、アミノ酸スコアの高いたんぱく質や、カルシウム、リン、ビタミンAやB2などの優れた供給源としても知られています。ダイエットなどで食事量が少なくなれば、肌などの新陳代謝に必要な栄養素をバランスよく摂るのが難しくなり、肌荒れなどを生じやすくなります。その点からも、牛乳はダイエット中にこそ必要な食品と言えます。
また「牛乳を飲む中高校生と飲まない中高校生(女子)では、飲んでいる人の体脂肪率が低い」と報告されています。(※)
牛乳は食事全体のバランスをとるのに役立つ食品ですので、食生活に上手に取り入れましょう。