- 3.FAQ -
- Q1.少しでも放射性物質を含む食品は食べない方がよいのでしょうか?
- A1.
- ・流通している食品を食べ続けても健康への影響がないように、暫定規制値が設定されています。
・野菜や果物には、口腔ガン、食道ガン、胃ガン、結腸・直腸ガンのリスクをほぼ確実に下げる効果があります(WHO「食事、栄養及び慢性疾患予防」に関するレポート)。
・私たちは、原発事故とは関係なく、通常の食生活で摂取した自然放射性物質(放射性カリウムなど)により、年間約0.41 mSv程度被ばくしています。
・放射性物質を心配するあまり偏った食生活をすると、別の観点から健康への悪影響がでる可能性があります。バランスのよい食生活を送ることが大切です。
- ・流通している食品を食べ続けても健康への影響がないように、暫定規制値が設定されています。
- Q2.「ND(検出されない)」について
- A2.
- ・「ND(not detected、検出されない)」とは、検出下限未満の濃度であるということであり、存在しないということではありません。
・例えば、「10 Bq/kg」という報告と、「ND(検出下限:50 Bq/kg)」という報告があるとすると、どちらがより低い濃度なのでしょうか。この「ND」は50 Bq/kg未満ということなので、実際の濃度は10 Bq/kgより高いかもしれません。
- ・「ND(not detected、検出されない)」とは、検出下限未満の濃度であるということであり、存在しないということではありません。
- Q3.検出下限について
- A3.
- ・食品安全の分野では、世界的に、検出下限を基準値の1/10以下、定量下限値を基準値の1/5以下とするべきとされています。
・消費者の健康を守るためには、より多くの食品を分析できるほうがよく、目的にかなう分析法(測定機器、分析条件等)で分析することが必要です。
・検出下限を小さくすれば、規制値を大幅に下回るわずかな量でも検出することができますが、そのためには時間や経費がかかり、検査できる試料数が減ります。
(例)定量下限を50 Bq/kgから20 Bq/kgにしようとすると、測定時間は約6倍になる。
- ・食品安全の分野では、世界的に、検出下限を基準値の1/10以下、定量下限値を基準値の1/5以下とするべきとされています。
- Q4.私たちは食品からどのくらい被ばくしているのでしょうか?
- A4.
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・厚生労働省は、8月31日までの食品中の放射性物質濃度の測定データと食品摂取量のデータをもとに、原発事故発生後に流通している食品に含まれる放射性セシウム及び放射性ヨウ素からの1年間の被ばく線量を推計しています。
・この推計では、「いずれの推計方法でも追加の被ばく線量が0.1 mSv程度(中央値)になると推計されることから、この間の食品からの実際の被ばく線量は、相当程度小さいものに留まる」とされています。
・推計結果((抜粋)平成23年3月~8月の6月間の実測値による線量推計)
(中央値濃度の食品を継続して摂取した場合)【年間合計】
全年齢 0.099 妊婦* 0.066 小児 0.135 胎児* 0.057 乳児(母乳摂取のみ) 0.041 - ・推計値の変動要因
〔過大評価の要因〕
・9月以降については、8月のデータをあてはめて1年間の被ばく線量を推計。(今後、福島第一原発からの大きな放射性物質の追加放出がない限り、低減していくと思われる線量を8月のデータのまま仮置き)
・推計に使用したデータは、福島県産のデータが約3割を占めている
・不検出のデータは、一律10 Bq/kgとして扱っている
〔過小評価の要因〕
・収穫期前などの理由で未測定の食品については、0 Bq/kgとして扱っている
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・厚生労働省は、8月31日までの食品中の放射性物質濃度の測定データと食品摂取量のデータをもとに、原発事故発生後に流通している食品に含まれる放射性セシウム及び放射性ヨウ素からの1年間の被ばく線量を推計しています。