酪農と乳業について

- コップ1杯の牛乳が、
皆さまのもとに届くまで -

はじめに

あなたは毎日牛乳を飲みますか？ 冷蔵庫にはどんな乳製品が入っていますか？
牛乳の生産の現場では、今、どんなことが起きているかご存知ですか？
「酪農」の“酪”は、乳製品のこと。乳牛を育てて乳を搾り、生乳を集めて提供するまでの農業が「酪農」です。
そして、酪農家で生産された生乳を牛乳・乳製品などの製品にして販売する事業が「乳業」です。
ここでは、日本の酪農と乳業のしくみをご紹介します。牧場にいる乳牛の乳が、あなたのテーブルに届くまでを知ることで、コップ1杯の牛乳が、昨日とは少し違って見えてくるかもしれません。

1日本の酪農の現在～牛乳が生まれる原点のところ～

• 牛の種類と、その頭数について
  乳牛ってどんな牛？ どれくらい飼われているの？
• 酪農家の数と、牛の飼育頭数
  日本に酪農家って、どれくらいいるの？
• 生乳生産の需要と供給の動向
  いつでも飲める牛乳だけど、どうやって供給されているの？

2乳製品の製造工場とは～“牛の乳”が“乳製品”になるまで～

• 乳業工場で行うこと
  工場では乳製品の種類別にさまざまな工程があります
• 乳業工場の数と規模・処理量
  乳業工場とは、生乳が牛乳・乳製品に変わる場所
• 製造と消費の動向　＜牛乳の場合＞
  牛乳消費はやや減少傾向
• 製造と消費の動向　＜バター・脱脂粉乳の場合＞
  生乳の生産量及び需要で決まる生産量
• 製造と消費の動向　＜チーズ・生クリームの場合＞
  チーズ・生クリームの消費は増加

3生産と製造をむすぶ「生乳取引」～乳製品の価格が決まるまでのしくみ～

• 酪農生産者と組合組織の構造
  集められた生乳はどう取引されるの？
• 用途別取引とは
  用途によって変わる「乳価」
• 乳価形成のしくみ
  安定した価格で製品を供給するために
• 加工原料乳生産者補給金制度
  安定した酪農経営のために、補助制度があります

4牛乳・乳製品をもっと身近に～毎日のからだ作り、健康作りに～

• 世界主要国での年間消費量
  乳製品の消費はまだまだ少ない日本人
• こんなにいろいろな種類がある乳製品
  牛と自然に感謝して飲みたい・食べたい乳製品
• 現代人の生活に即した栄養的価値
  乳製品には、健康な未来のための可能性が
• そのままだけでなく、調味料としても
  毎日“摂り続ける”ことがポイント