乳業各社の活動
環境への取り組み
乳業各社それぞれが具体的な目標を掲げて、
継続的な取り組みを行なっています

乳業各社では、さらに業界全体の目標である日本経団連の「環境自主行動計画」にもとづく活動のほか、各社でも自社目標を掲げるなど、さまざまなとりくみを行なっています。
株式会社 明治 のとりくみ
CO2削減
CO2排出抑制にもつながる重油から都市ガスへの燃料の転換、コージェネレーションシステムなどの省エネ設備の導入、太陽光発電など再生可能エネルギーの導入などに努めています。また、サプライチェーン全体でGHG排出量削減に向けて取り組んでいます。
廃棄物削減
3Rの考え方に基づき、廃棄物ゼロ化(ゼロ・エミッション)の取組に努めています。
水使用量削減
生産工程の見直しによる水利用の効率化、および水資源の循環利用に向け水源涵養に取り組んでいます。
生物多様性
原材料調達から廃棄に至るサプライチェーン全体において、生物多様性への影響と依存を把握し、その保全・再生に向けた取組みを推進します。
雪印メグミルク株式会社 のとりくみ
地球温暖化の防止
2030年度のCO2排出量を2013年度比50%削減する数値目標を設定しました。
この目標に向けて、工場においてボイラー燃料 の転換(重油から液化天然ガス)、太陽光発電設備の導入、メタン発酵設備と水素エネルギーの利活用を推進しています。森林由来のJ-クレジットを活用し、森林保全活動などで創出されたクレジットを調達しています。
循環型社会の形成
廃棄物発生抑制においては、工場の排水汚泥減容化設備導入による汚泥削減、食品廃棄物の飼料・肥料化による廃棄物削減および食品リサイクル率向上に取り組んでいます。水リスクを重大な課題と認識し、節水活動を行うと共に、生産拠点の濾過器逆洗水の回収設備などを導入し用水使用量の削減に取り組んでます。
持続可能な資源の利用
容器包装で使用する紙については、持続可能性に配慮した森林認証紙を商品容器に採用しています。
学校給食用牛乳へストローレス容器を導入したり、バイオマスプラスチックを配合したストローや、海洋プラスチックを配合した荷役用パレットを採用して石油由来のプラスチック削減に取り組んでいます。健全なパーム油産業の発展を目指す趣旨に賛同しRSPOへ加盟し、一部の商品から認証パーム油の使用を開始しています。
森永乳業株式会社 のとりくみ
省エネルギー・CO2排出量削減
工場では高効率冷凍機への更新、空調設備・排水処理ポンプ等のインバータ化などさまざまな取り組みを行っています。森永乳業全11工場では、主燃料を重油から天然ガスや都市ガスへ転換しています。流通においても、「モーダルシフト」、配送コース見直し・ルート削減により、CO2排出量削減を進めています。
資源循環
発生量削減として工程上のロス削減、廃棄物を発生させない製造方法の開発に取り組み食品廃棄物の削減を進めています。ロングライフ製品の開発、常温で保存できる製品の開発により食品ロスの削減に貢献しています。
水資源の保全
工場での水資源のより効率的な活用を目指して改善を積み重ねるとともに、排水処理技術の開発・改良を重ね、新規排水処理設備の導入により水質保全に取り組んでいます。
容器包装
森永乳業グループは、独自の「エコパッケージガイド」を制定し、商品の企画・開発段階から3R(リデュース・リユース・リサイクル)、安全性と使いやすさに配慮した容器包装の開発・改良に努め、新製品発売に際しJISZ0130-2(包装システムの最適化)に基づいたチェックを実施しています。