2025年度牛乳等衛生功労者表彰式を開催

牛乳衛生の向上と乳業界の発展のために貢献

厚生労働省と一般社団法人日本乳業協会共催による2025年度牛乳等衛生功労者表彰式を11月20日(木)、東京・江東区のホテルイースト21東京で開催し、厚生労働大臣表彰状、一般社団法人日本乳業協会会長表彰状並びに会長感謝状の伝達を行いました。

表彰式には来賓として一般社団法人Ｊミルク大貫会長、消費者庁髙江食品衛生基準審査課長、農林水産省白尾牛乳乳製品課課長補佐を迎え、主催者として厚生労働省から今川食品監視安全課長、萩森食品監視安全課課長補佐、当協会からは会長及び副会長が出席しました。

受賞者は厚生労働大臣表彰が1名、一般社団法人日本乳業協会会長表彰が10名、会長感謝状が11名の合計22名でした。

- 食品衛生（牛乳衛生）功労者表彰 -

上野賢一郎厚生労働大臣ご挨拶

令和7年度牛乳等衛生功労者表彰にあたり一言ご挨拶を申し上げます。
はじめに長年にわたる安全で良質な牛乳や乳製品の提供、衛生管理と品質の向上等のご功績により栄えある表彰を受けられます皆様に、心からお祝いを申し上げます。2020年から2024年までの5年間自治体へ報告があった日本国内の食中毒発生件数は4624件ですが、このうち牛乳又は乳製品を原因食品とした食中毒の発生件数は5年間でわずか3件のみであります。

佐藤会長をはじめ日本乳業協会の皆様も衛生管理と品質の向上のための事業や調査・研究など不断の努力により、国民の皆様に日々安全・安心な乳製品を届けていただいておりますことに、改めて感謝申し上げます。

さて、平成30年に成立公布した改正食品衛生法では、HACCPに沿った衛生管理の義務化や広域的な食中毒事案の対策強化などの改正を行いました。本年で施行から5年が経過することから見直しに向けた検討を開始したところです。平成30年の改正項目の施行状況や昨年度の小林製薬の紅麹関連製品による健康被害事案等を踏まえ、専門家の意見を伺いながら食品衛生法上の措置に関する現状や論点を整理し、今後の対応策について検討を進めてまいります。

本日お集まりの皆様方におかれましても地域で食品衛生の向上に多大な貢献をされてきた経験を生かし、今後ともより一層牛乳や乳製品の品質及び安全性の向上に向けた講習会の開催や食育授業の実施といった衛生管理に関する国民的な理解を深めていく活動に、ご尽力を賜りますようお願い申し上げます。

結びになりますが、一般社団法人日本乳業協会及び乳業界のますますのご発展と、本日お集まりの皆様方のご健勝とご活躍を祈念いたしまして、私からの挨拶といたします。

＜代読　厚生労働省健康・生活衛生局　今川食品監視安全課長＞

- 牛乳等衛生功労者表彰 -

一般社団法人日本乳業協会佐藤雅俊会長挨拶

2025年度の牛乳等衛生功労者表彰式の開会にあたり一言ご挨拶申し上げます。まず、本日、牛乳衛生功労者として厚生労働大臣表彰を受賞されました森永乳業株式会社取締役常務執行役員生産本部長柳田恭彦様に、心よりお祝い申し上げます。

また、今回、会長表彰を受けられる10名の皆様、会長感謝状の贈呈を受けられる11名の皆様にも、改めまして心よりお祝い申し上げます。本日は厚生労働省をはじめ関係省庁等から来賓各位のご臨席を賜り、かくも盛大に表彰式を挙行できますことは私どもにとって大きな喜びでございます。

さて、この表彰制度は日本の酪農乳業が飛躍的に成長した昭和38年、社団法人全国牛乳協会時代に創設され今年で第58回を迎えます。毎年開催を重ねてこられましたのは厚生労働省をはじめ関係各省庁のご指導、並びに関係各位のご支援・ご協力の賜物であります。この場をお借りして、改めて厚く御礼申し上げます。

今回、表彰および感謝状の贈呈を受けられる皆様は、いずれも都道府県協会会長によるご推薦、並びに中央からの推薦を経て厳正かつ慎重な審査のうえで決定いたしました。受賞者の皆様は、永年にわたり牛乳等の衛生向上に多大なご貢献をされ、業界の発展に顕著なご功績を残されました。これまでの並々ならぬご努力に深く敬意を表するとともに、そのご功績を称え心よりお祝い申し上げます。

当協会は、企業存立の基盤を強化するうえで「牛乳・乳製品の品質および安全の向上を通じた消費者の安心・信頼の確保」を最優先課題として位置づけております。都道府県協会との共催による牛乳衛生講習会やHACCP講習会等を通じ、会員の皆様の人材育成に資するべく引き続き取り組んでまいります。今後も当協会の講習会を有効にご活用いただき、ひいては牛乳・乳製品の衛生・品質管理の一層の向上に努めていただくようお願い申し上げます。

本日受賞されました皆様におかれましては、そのご功績を活かして後進の指導・育成に従来にも増してご尽力くださいますようお願い申し上げます。結びに、乳業界のさらなる発展と、受賞者をはじめ本日ご参会の皆様のご健勝とご繁栄を心より祈念申し上げ、私の挨拶とさせていただきます。本日は誠におめでとうございます。