2022年度牛乳等衛生功労者表彰式を開催

- 食品衛生(牛乳衛生)功労者表彰 -

加藤 勝信 厚生労働大臣ご挨拶

2022年度の牛乳等衛生功労者表彰式の開催に当たり、一言御挨拶を申し上げます。
まず初めに、長年にわたり、安全で良質な牛乳や乳製品の提供、衛生管理と品質の向上等に御尽力され、本日、栄えある表彰を受賞される皆様に、心からお祝いを申し上げます。
また、一般社団法人日本乳業協会の皆様におかれましては、宮原会長の下、新型コロナウイルス感染症の感染防止対策にも取り組みながら、衛生管理と品質の向上のための事業や調査・研究等を通じて大きな役割を果たし、牛乳や乳製品に関する諸課題の解決に御尽力されていることに対し、改めて御礼を申し上げます。

さて、昨今では、ライフスタイルの変化等によって国民の食に対するニーズが多様化する中で、食の安全に対する国民の関心はますます高まっております。こうした中、食の安全に万全を期すためには、皆様方の御貢献が不可欠であり、行政としても、食品安全に関する取組を一層強化していく必要があると考えております。
平成30年食品衛生法が改正され、昨年6月からＨＡＣＣＰに沿った衛生管理の制度化、食品のリコール報告制度の創設、営業許可制度の見直しや営業届出制度の新設等が本格施行されております。また、貴協会におかれましても、最近の食中毒等の事例を踏まえ、「ＨＡＣＣＰの考え方を取り入れた牛乳・乳飲料製造における衛生管理のための手引書」を改訂していただいたところです。
このような実際の事例を踏まえた手引書の更新が行われていくことにより、小規模事業者等の衛生管理の取組が更に進んでいくことを期待しております。

乳業界におかれましてはこれまで、ＨＡＣＣＰへの取組を含め、衛生管理に関して食品業界全体を牽引してこられましたが、今後も引き続き、より一層の衛生管理に取り組んでいただきますよう、お願い申し上げます。

最後になりますが、一般社団法人日本乳業協会及び乳業界の益々のご発展、本日お集りの皆様の御健勝と御活躍を祈念いたしまして、私の挨拶といたします。
＜代読　厚生労働省医薬・生活衛生局　佐々木生活衛生・食品安全審議官＞

- 牛乳等衛生功労者表彰 -

一般社団法人日本乳業協会 宮原道夫会長 挨拶

本日、ここに「2022年度 牛乳等衛生功労者表彰式並びに感謝状贈呈式」を、厚生労働省　佐々木生活衛生・食品安全審議官をはじめ来賓各位のご臨席を賜り挙行できますことは、私どもの大きな喜びとするところであります。
この表彰制度は、日本の酪農乳業が飛躍的に成長した昭和３８年、「社団法人 全国牛乳協会」時代にスタートし、今年で５４回目を迎えます。毎年開催を重ね、半世紀を超える年月に達したことは、厚生労働省をはじめ関係各省庁のご指導と、関係各位のご支援・ご協力の賜物であります。この場をお借りして、改めて厚く御礼申し上げます。

今回、表彰を受けられます方々、感謝状を贈られます方々は、いずれも都道府県協会会長等のご推薦をいただき、厳正かつ慎重なる審査の上で決定されました。受賞者の皆さまは、永年に亘り、牛乳等の衛生向上に特段のご功績を残され、業界の発展にご貢献されました。これまでの並々ならぬご努力に対し、深く敬意を表しますとともに、そのご功績を称え、心よりお祝い申し上げます。

当協会は、企業存立の基盤強化を図る上で「牛乳・乳製品の品質及び安全の向上と消費者からの安心・信頼」に対する取り組みが、最優先課題と位置付けています。今年度も、都道府県協会との共催による「牛乳衛生講習会」をはじめ、各種の講習会を通じて、品質管理のための人材育成事業を展開しております。消費者が求める価値は変化しておりますが、その根幹となるものが“安全・安心な食品”の提供であります。今まで以上に、会員の皆さまのお役に立てるように取り組んでいく所存です。
今後も当協会が開催する講習会を有効に活用していただき、ひいては牛乳・乳製品の衛生・品質管理のより一層の向上に努めて頂けますよう、お願い申し上げます。

また、本日受賞されました皆様におかれましては、そのご功績を活かして、後進の指導・育成に、従来にも増してご尽力くださいますようお願い申し上げます。

結びに、乳業界の益々の発展と、受賞者をはじめとするご参会くださいました皆さまの、ご健勝とご繁栄を祈念申し上げまして、挨拶とさせていただきます。