2021年度牛乳等衛生功労者表彰式を開催
牛乳衛生の向上と乳業界の発展のために貢献
厚生労働省と一般社団法人日本乳業協会共催による2021年度牛乳等衛生功労者表彰式が11月19日(金)、東京・千代田区のホテルメトロポリタンエドモントで開催され、厚生労働大臣表彰状、一般社団法人日本乳業協会会長表彰状並びに会長感謝状の伝達が行なわれました。
表彰式には来賓として一般社団法人Jミルク川村和夫会長、農林水産省武久智之牛乳乳製品課課長補佐を迎え、主催者として厚生労働省から武井貞治生活衛生・食品安全審議官、三木朗食品監視安全課長、石田博嗣食品監視安全課課長補佐、当協会から副会長が出席し、参列者は新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止対策で例年より大幅な人数制限をおこないました。
この日の受賞者は厚生労働大臣表彰が2名、会長表彰は牛乳等衛生功労が4名、会長感謝状が5名の合計11名。受賞者を代表して庄司勝氏(ビタミン乳業株式会社 代表取締役社長)が謝辞を述べました。
祝賀会は中止しております。
- 食品衛生(牛乳衛生)功労者表彰 -
後藤 茂之 厚生労働大臣ご挨拶
令和3年度牛乳等衛生功労者表彰式の開催にあたり、一言ご挨拶申し上げます。
まず、長年にわたる安全で良質な牛乳や乳製品の提供、衛生管理と品質の向上などの御功績により、本日、栄えある表彰を受賞される方々に、心からお祝いを申し上げます。
また、一般社団法人日本乳業協会の皆様には、宮原会長を中心に新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に取り組みながらも、牛乳や乳製品に関する諸課題の解決に御尽力され、衛生管理と品質の向上に関する事業や調査、研究等に大きな役割を担って頂いていることに改めて御礼申し上げます。
さて、昨今ではライフスタイルの変化などにより国民の食に対するニーズが多様化する中で、食品の安全性について国民の関心がますます高まっております。こうした中で、食の安全の確保に万全を期するためには皆様方に御尽力いただくことが不可欠であり、行政においても食品安全に関する一層の取組が求められていると考えております。
このような中で、平成30年の通常国会で食品衛生法が改正され、HACCPに沿った衛生管理の制度化、実態に応じた見直しが行われた営業許可制度や新設された営業届出制度及び食品のリコール報告制度が本年6月1日を以て、本格施行となりました。
これまでHACCPへの取組を含め、食品業界全体をリードしてきていただいた乳業界におかれましては、引き続きHACCPの制度化後も業界の牽引役として一層の衛生管理に取り組んでいただきますようお願い申し上げます。
最後に、本日お集まりの皆様の御健勝と、一般社団法人日本乳業協会並びに乳業界のますますの御発展を祈念いたしまして私の挨拶といたします。
<代読 厚生労働省医薬・生活衛生局 武井生活衛生・食品安全審議官>
- 牛乳等衛生功労者表彰 -
一般社団法人日本乳業協会 宮原道夫会長 挨拶
令和3年度の牛乳等衛生功労者表彰式の開会に当たり、一言ご挨拶申し上げます。
先ずは、本日「牛乳衛生功労者」として「厚生労働大臣表彰」を受賞されました2名の方には、心よりお祝い申し上げます。また、今回「会長表彰」を受けられます4名の方々、そして「感謝状」を贈られます5名の方々にも、改めまして、お祝い申し上げます。
昨年は、コロナ禍の影響で表彰式が中止となりましたので、今回は2年ぶりに開催の運びとなりました。また、本日、厚生労働省 武井生活衛生・食品安全審議官、Jミルク 川村会長をはじめ来賓各位のご臨席を賜り表彰式が挙行できますことは、私どもの大きな喜びとするところであります。
さて、この表彰制度ですが日本の酪農乳業が飛躍的に成長した昭和38年、「社団法人 全国牛乳協会」時代にスタートし、今年で53回目を迎えます。半世紀を超える年月に達したことは、厚生労働省をはじめ関係各省庁のご指導と関係各位のご支援・ご協力の賜物であります。この場をお借りして、改めて厚く御礼申し上げます。
当協会は事業目的に「乳業事業の改善並びに牛乳・乳製品の衛生及び品質の向上を図り、わが国酪農乳業の健全な発展、そして国民の公衆衛生の向上に資する」と、うたっております。食品衛生法の改正により、今年6月より、全ての事業者にHACCPに沿った衛生管理が義務付けられるなど大幅な衛生管理の強化が行われましたが、残念ながら本年、学校給食用牛乳を原因とする食中毒が発生してしまいました。今一度、食の安全を担保し、消費者の安心・信頼を確保することが、牛乳・乳製品の消費拡大に向けた第一歩であることを再認識するとともに、当協会としても全国の事業者の衛生管理の底上げに努めてまいりたいと思います。
一方、今回受賞されました方々はいずれも、牛乳乳製品の衛生・品質向上にご功績が大きく、業界発展にも永年に亘りご貢献された方々であります。そのご功績を活かして、今後とも業界発展のため、後進の指導・育成に従来にも増してご尽力くださいますようお願い申し上げます。
結びに、乳業界の益々の発展と、受賞者をはじめとするご参会くださいました皆さまの、ご健勝とご繁栄を祈念申し上げまして、挨拶とさせていただきます。
<代読 西尾副会長>