平成29年度牛乳等衛生功労者表彰式を開催
牛乳衛生の向上と乳業界の発展のために貢献
厚生労働省と一般社団法人日本乳業協会共催による平成29年度牛乳等衛生功労者表彰式が11月17日(金)、東京・千代田区のホテルグランドパレスで開催され、厚生労働大臣表彰状、一般社団法人日本乳業協会会長表彰状並びに会長感謝状の伝達が行なわれました。
表彰式には来賓として一般社団法人Ｊミルク西尾啓治会長をはじめ、農林水産省葛谷好弘牛乳乳製品課課長補佐、一般社団法人全国牛乳流通改善協会橋本正敏会長、全国牛乳容器環境協議会青山和夫会長、公益社団法人中央畜産会姫田 尚代表理事副会長を迎え、主催者として厚生労働省から宇都宮 啓生活衛生・食品安全審議官、道野英司食品監視安全課長、新津幸義食品監視安全課課長補佐、当協会から正副会長が出席し、都道府県会員等の参列のもと盛大に行なわれました。
この日の受賞者は厚生労働大臣表彰が1名、会長表彰は牛乳等衛生功労が9名、会長感謝状が9名の合計19名。受賞者を代表して木原正勝氏(山陽乳業株式会社 取締役会長)が謝辞を述べました。
表彰式終了後、祝賀会が開催され関係官庁、乳業関係者が出席し受賞者を称えました。
- 食品衛生（牛乳衛生）功労者表彰 -
- ＜厚生労働大臣表彰 食品衛生（牛乳衛生）功労者＞
- 木原 正勝 山陽乳業株式会社 取締役会長
- ※役職名は4月1日現在の役職
- ※主催者（白リボン） 厚生労働省
加藤勝信厚生労働大臣ご挨拶
平成29年度牛乳等衛生功労者表彰式の開催にあたり、一言ご挨拶申し上げます。
まず、長年にわたるご功績により本日、栄えある表彰を受賞される皆様に、心からお祝いを申し上げます。
あわせて、長年にわたる安全で良質な牛乳や乳製品の提供、衛生管理と品質の向上へのご努力とご尽力に心より感謝申し上げます。また、一般社団法人日本乳業協会の皆様には、宮原会長を中心に牛乳や乳製品に関する諸課題の解決に熱心に取り組まれ、衛生管理と品質の向上に関する事業や調査、研究等に大きな役割を担って頂いていることに改めて御礼申し上げます。
さて、昨今ではライフスタイルの変化などによる国民の食に対するニーズが多様化するとともに、O-157による食中毒の発生など、食品の安全性についての国民の関心がますます高まっております。こうした中で、食の安全の確保に万全を期するためには皆様のご尽力を賜ることが必要であるとともに、行政においても食品安全に関する一層の取組が求められていると考えております。
こうした中で、2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会等を見据えて、我が国の食品衛生管理水準を国際標準と整合的なものとすることが求められていることなどもあり、厚生労働省としては食品安全の更なる確保等を図るため、HACCPの制度化も含め食品衛生法改正の見直しの検討を進めています。引き続きご協力を賜りますようお願い申し上げます。
最後に、本日お集まりの皆様のご健勝と、一般社団法人日本乳業協会並びに乳業界のますますのご発展を祈念いたしまして私の挨拶といたします。
（代読 厚生労働省医薬・生活衛生局 宇都宮生活衛生・食品安全審議官）
- 牛乳等衛生功労者表彰 -
- 加納 昭 南日本酪農協同株式会社 代表取締役社長
- 川村 和夫 株式会社 明治 代表取締役社長
- 熊倉 暁 東京グリコ乳業株式会社 代表取締役社長
- 大黒 宏 ノースプレインファーム株式会社 代表取締役社長
- 夏目 都美男 小岩井乳業株式会社 小岩井工場 顧問
- 仁科 正彦 あしがら乳業株式会社 代表取締役社長兼工場長
- 羽根田 章 森永乳業株式会社 松本工場 工場長
- 山地 宏幸 四国明治株式会社 四国工場生産部 部長
- 吉田 典充 静岡牛乳協同組合 代表理事
- ＜一般社団法人日本乳業協会 会長感謝状＞
- 入 直美 横浜乳業株式会社 シニアマネージャー
- 大橋 治枝 倉島乳業株式会社 代表取締役副社長
- 川越 重寛 雪印メグミルク株式会社 生産部関東生産グループ 副部長
- 黒内 芳久 栃木明治牛乳株式会社 製造二課 課長
- 佐竹 勉 アイ・ミルク北陸株式会社 営業部長
- 竹井 直久 栃木明治牛乳株式会社 製造一課 課長
- 西村 勝徳 雪印メグミルク株式会社 福岡工場
- 花井 勝 株式会社 明治 守谷工場装置技術課 班長
- 林 二三二 株式会社 明治 九州工場製造課 主任
- ※役職名は4月1日現在の役職
- ※前列主催者（白リボン） 一般社団法人日本乳業協会
一般社団法人日本乳業協会 宮原道夫会長ご挨拶
本日ここに平成29年度牛乳等衛生功労者表彰式並びに感謝状贈呈式を厚生労働省並びに一般社団法人日本乳業協会で共催し、一般社団法人Jミルク西尾会長をはじめ、ご来賓各位、大勢のご臨席を賜りまして厚く御礼申し上げます。
この表彰制度は、日本の酪農乳業が飛躍的に成長した昭和38年度、当時の社団法人全国牛乳協会時代にスタートし、今年で第49回目を迎えます。毎年開催を重ね半世紀近い年月に達したことは、厚生労働省はじめ関係各省庁のご指導と関係各位のご支援・ご協力の賜物であり、この場をお借りして改めて厚く御礼申し上げます。
今回、表彰を受けられます方々、また感謝状を贈呈されます方々は、いずれも都道府県協会会長等のご推薦をいただき、厳正かつ慎重なる審査の上で決定されました。
受賞者の皆さまは、永年に亘り、牛乳等の衛生向上に特段のご功績を残され、業界の発展にご貢献されました。これまでの並々ならぬご努力に対し、深く敬意を表しますとともに、そのご功績を称え心よりお祝い申し上げます。
さて当協会は、企業存立の基盤強化を図るうえで食の安全と消費者からの信頼に対する取組が最優先課題と位置づけております。
今年も都道府県協会との共催による牛乳衛生講習会、三段階に設定した官能評価員育成研修会、そして制度化の方向が示されたHACCP関連の講習会を通じて人材育成への貢献を目指し活動を展開しております。
時代は消費者が企業に安全・安心な食品の提供を強く求めるようになっております。我々は会員各位のお役に立てるよう最大の努力で取り組んでいく所存です。会員各位におかれましては、今後も当協会が開催する講習会・研修会を有効に活用していただき、牛乳・乳製品の衛生・品質管理のより一層の向上に努めていただきますようお願い申し上げます。
更に、本日受賞されました皆様方におかれしては、その功績を活かして後進の指導・育成に従来にも増して、ご尽力くださいますようお願い申し上げます。
結びにあたりまして、乳業界の益々の発展と受賞者をはじめとするご参会くださいました皆さまのご健勝とご繁栄を心よりご祈念申し上げまして、挨拶とさせていただきます。
