平成25年度牛乳等衛生功労者表彰式を開催
牛乳衛生の向上と乳業界の発展のために貢献
厚生労働省と一般社団法人日本乳業協会共催による平成25年度牛乳等衛生功労者表彰式が11月15日(金)、東京・千代田区のホテルグランドパレスで開催され、厚生労働大臣表彰状、一般社団法人日本乳業協会会長表彰状並びに会長感謝状の伝達が行なわれました。
式典には来賓として一般社団法人Jミルクの浅野茂太郎会長をはじめ一般財団法人食品産業センターの西藤久三理事長、公益財団法人日本乳業技術協会の細野明義代表理事、一般社団法人全国農協乳業協会の幅田信一郎会長、日本輸入チーズ普及協会の大塚義幸会長、全国牛乳容器環境協議会の山登正夫会長を迎え、厚生労働省から新村和哉食品安全部長、滝本浩司監視安全課長、風間信之監視安全課課長補佐、また、当協会から正副会長並びに都道府県会員も加わり、盛大に行なわれました。
この日の受賞者は厚生労働大臣表彰が2名、会長表彰は牛乳等衛生功労が11名、会長感謝状が5名の合計18名。受賞者を代表して山本正義氏((株)豊富牛乳公社 取締役相談役)が謝辞を述べました。
表彰式典終了後、祝賀会が開催され、農林水産省生産局の原田英男畜産部長、菅家秀人牛乳乳製品課課長をはじめ関係官庁、乳業関係者が出席し受賞者を称えました。
- 食品衛生(牛乳衛生)功労者表彰 -
- <厚生労働大臣表彰 食品衛生(牛乳衛生)功労者>
- 北海道 山本 正義 株式会社豊富牛乳公社 取締役相談役
- 東京都 古川 紘一 森永乳業株式会社 取締役相談役
- ※主催者(白リボン) 厚生労働省、一般社団法人日本乳業協会
田村憲久厚生労働大臣ご挨拶
牛乳等衛生功労者表彰式が開催されるに当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
日本の牛乳及び乳製品における食品衛生と品質の向上に永年ご尽力され、本日そのご功績により牛乳等衛生功労者表彰を受けられる方に、心よりお祝いを申し上げます。
また、今日お集まりの皆様方におかれましても、日頃より消費者に対する安全で良質な牛乳及び乳製品の安定供給のために、HACCPによる衛生管理の導入を積極的に推進されるなど、牛乳等の安全性確保に向けた多大なるご尽力に対しまして、深く敬意を表する次第です。
ご承知のとおり、国民の食生活の多様化や食品の製造・加工技術の進歩、健康意識の高まりなどを背景として、食品の安全に対する国民の関心はますます高まっています。
その一方で、近年の食品流通のグローバル化や多様化等により、食中毒事件は広域化・大規模化する傾向にあります。昨年夏には、浅漬けを原因とするO157による食中毒事件が発生したほか、冬にはノロウイルスによる食中毒が例年にない頻度で発生し、過去10年間で患者数が2番目となる水準となりました。
幸いにして、近年、牛乳や乳製品に係る大規模な食中毒事件は発生していませんが、食品の安全性確保に向け厚生労働省としても様々な課題に取り組んでいきます。
本日、ご出席の皆様方におかれましても、わが国の乳業の健全な発展と食品衛生の向上のため、お一人お一人の意識向上と日頃の取り組みにより、安全で良質な牛乳及び乳製品の提供にご尽力下さいますよう、改めてお願い申し上げます。
皆様方の今後益々のご活躍とご健勝を祈念いたしまして、私の挨拶といたします。
(厚生労働省医薬食品局 新村食品安全部長 代読)
- 牛乳等衛生功労者表彰 -
- <一般社団法人日本乳業協会 会長表彰 牛乳等衛生功労者>
- 北海道 金子 健治 株式会社函館酪農公社 常務取締役
- 北海道 吉田 博之 新札幌乳業株式会社 業務部長
- 茨城県 荒井 正男 関東乳業株式会社 代表取締役社長
- 東京都 川﨑 浩 雪印メグミルク株式会社 野田工場長
- 神奈川県 山住 哲一 横浜乳業株式会社 代表取締役社長
- 長野県 鹿田 均 有限会社黒姫高原牧場 代表取締役専務
- 長野県 瀧本 孝宏 長野牛乳株式会社 代表取締役社長
- 長野県 百瀬 清一 協同乳業株式会社 専務取締役 業務管理本部長
- 愛知県 平井 武敏 名古屋牛乳株式会社 代表取締役社長
- 三重県 中野 光信 中野乳業 代表
- 島根県 坂本 敏郎 安来乳業株式会社 代表取締役専務
- <一般社団法人日本乳業協会 会長感謝状>
- 茨城県 秋葉 宣之 いばらく乳業株式会社 生産部工場長
- 東京都 荻野 有一 株式会社 明治 参与
- 神奈川県 麻生 威夫 タカナシ乳業株式会社 品質保証部部長
- 石川県 栁澤 智 株式会社ホリ乳業 顧問
- 四国地区 山地 宏幸 四国明治乳業株式会社 四国工場生産技術課長
- ※前列主催者(白リボン) 厚生労働省、一般社団法人日本乳業協会
一般社団法人日本乳業協会 中野吉晴会長ご挨拶
本日、厚生労働省並びに一般社団法人日本乳業協会共催により一般社団法人Jミルク浅野会長をはじめまして、ご来賓の皆様のご臨席を賜り「平成25年度牛乳等衛生功労者表彰式並びに感謝状贈呈式」が挙行できますことは、私どもと致しまして大きな喜びとするところであります。
この表彰制度は日本の酪農乳業が飛躍的に伸びた昭和38年度、当時の社団法人全国牛乳協会時代に開始され、今年で46回目を迎えます。半世紀近くに亘りこの表彰式を開催できますことは、厚生労働省をはじめとする関係各省庁のご指導と関係者の皆様のご支援・ご協力、更にはご努力の賜物であり、この場をお借りいたしましてあらためて厚く御礼申し上げます。
今回、表彰を受けられます方々、また感謝状を贈呈されます方々は、いずれも各地区協会会長等のご推薦をいただき、厳正かつ慎重なる審査の上で決定されました。受賞者の皆様は、永年に亘り、牛乳等の衛生向上に特段のご功績を残され、業界の発展にご貢献された方々ばかりでございます。これまでの並々ならぬご努力に対しまして、深く敬意を表しますとともに、そのご功績をたたえ、心よりお祝い申し上げます。
当協会と致しましては、食の安全を確立し消費者の信頼を得るための取り組みを常に最優先課題と位置付けております。そして品質及び衛生の向上や安全性の確保に向けて講習会・研修会の開催、各種対策マニュアルの作成などを積極的に推進して参りました。「官能評価員養成研修会」や「牛乳衛生講習会」「HACCP講習会」昨年から新たに導入いたしました「牛乳微生物講習会」には製造や品質管理に携わる多数の会員の皆様にご参加いただいております。これは会員の皆様の衛生と品質に対する意識の高さの表れであり、こうした取り組みの継続と積み重ねが牛乳・乳製品の衛生管理、品質向上に結び付くものと考えております。
本日受賞されました皆様には、後進の指導・育成など従来にも増して牛乳等の衛生・品質向上と業界発展のためご尽力くださいますようお願い申し上げます。
結びに、酪農乳業界の益々の発展、受賞者とご来賓の皆様、そしてご参会くださいました皆様のご健勝とご繁栄を祈念申し上げまして、挨拶とさせていただきます。