MEMBER

乳と乳製品のQ&A

牛乳はどのように殺菌されているのですか?

Answer

食品衛生法の「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」により、"保持式により摂氏63度で30 分間加熱殺菌するか、又はこれと同等以上の殺菌効果を有する方法で加熱殺菌すること"と規定されています。

もっと詳しく読む

殺菌方法は温度と時間によって大きく以下のように区分されます。

低温殺菌(LTLT=Low Temperature Long Time)

・低温保持殺菌:保持式で63~65℃で30分間加熱殺菌する方法
・連続式低温殺菌:連続的に65~68℃で30分間加熱殺菌する方法

高温殺菌

・高温保持殺菌(HTLT=High Temperature Long Time):保持式で75℃以上で15分以上加熱殺菌する方法
・高温短時間殺菌(HTST=High Temperature Short Time):連続的に72℃以上で15秒以上加熱殺菌する方法

超高温殺菌(UHT=Ultra High Temperature)

・超高温瞬間殺菌:120~150℃で1~3秒間加熱殺菌する方法

「保持式」と「連続式」とは

保持式とは生乳をタンク内でかくはんしながら一定の温度を保持して殺菌する方式で、連続式とは生乳が加熱されたプレート間を通過することで一定の温度を保持して殺菌する方式です。

現在販売されている牛乳の9割が超高温瞬間殺菌(UHT)による殺菌です。食中毒の原因となる菌だけなく、耐熱性胞子形成菌を死滅させられるのはこの方法のみで、短時間で大量の生乳を殺菌可能です。また、これらの加熱殺菌設備は、生乳と加熱熱源を接触させることなく加熱する間接加熱方式ですが、加熱蒸気を生乳に接触させる直接加熱方式、生乳に直接電気を流し、牛乳自体を発熱させて殺菌する方式が知られています。

牛乳の容器へは殺菌温度と殺菌時間を表示するよう義務付けられています。

関連情報
牛乳工場は原料乳を受け入れるときどのような検査をしていますか?
牧場で搾られた生乳が、出荷されるまでの流れを教えてください。
  • X(Twitter)でシェア

  • YouTubeチャンネル

    YouTube
カテゴリーから探す
乳と乳製品
乳の栄養と特徴
乳とからだの関係
乳を生活へ取り込む
乳の制度と活動
乳製品の歴史と社会
内容から探す
乳の種類から探す
牛乳
ヨーグルト・乳酸菌飲料
チーズ
クリーム
バター
練乳
スキム・育児用ミルク
アイスクリーム
その他
以前見たページ
よく見られているQ&A
牛乳を飲むとおなかの調子が悪くなるのはなぜですか?
牛乳を飲むと太るって本当ですか?
バターとマーガリンはどのような違いがありますか?
ヨーグルトを冷凍してもよいのでしょうか?
牛乳を飲むと身長が高くなりますか?
こちらもオススメ

【期間限定】特別サイト

モーっと摂ろうよ ミルクのチカラ

牛乳先生に教えてもらおう。

見やすいデータでご紹介

酪農と乳業について

コップ1杯の牛乳が、皆さまのもとに届くまで

最新の知見を共有する場

牛乳・乳製品から食と健康を考える会

もくじ一覧へ

乳業全体で、環境への取り組み

牛乳・乳製品からできること、

これからも一歩ずつ