発酵乳の歴史

きほん知識

ヨーグルトはいつ頃から食べられていたのですか。

ヨーグルトは大変古くから伝わる乳製品です。

【ヨーグルトの起源】

紀元前5000年の昔、東地中海からバルカン半島、中央アジアで人類の最初の家畜として羊を飼い始めた頃のこと、ある日残しておいた羊の乳がいつの間にか酸味のあるさわやかな飲み物に変わっていました。古代人たちはこれを乳の保存法として取り入れ、その地方独特の利用方法で発展させてきたのです。以来今日まで私達との長いつき合いが始まったのです。

【世界のヨーグルトの歴史】

世界最古の遊牧民である中央アジアのエリアン人は、馬や羊の乳を発酵させて作ったアルコール性の飲み物を飲んでいたといわれています。また紀元前2000年頃、メソポタミアにバビロン文化を築きあげたアムール人は、家畜の乳で作った発酵乳を食べ物や薬として使っていました。さらに13世紀頃の蒙古人は、戦場に出かける時必ず馬の乳を発酵させた「クーミス」を軍旗にふりかけ必勝を祈っていましたし、インドでもお釈迦様が飲んでいたと伝えられています。

【日本のヨーグルトの歴史】

日本でも大昔にはヨーグルトに似た物を食べていたようです。奈良時代の頃には、酪、蘇、醍醐という乳製品が貴族に珍重されていました。その中で「酪」というのがヨーグルトのようなものと推定されています。その後は武士の台頭により、乳を利用した食文化は発展しませんでした。わが国でのヨーグルトの歴史は、明治の文明開化まで待たねばなりませんでした。

【日本でのヨーグルトの販売】

明治時代、乳牛が輸入され牛乳の販売が始まりました。明治27年頃、売れ残った牛乳の処理として、牛乳を発酵させた「凝乳」が売り出されました。これが日本でのヨーグルトの最初です。大正時代になり、「ヨーグルト」という名称も使われるようになりましたが、当時は一部の人々だけに珍重される程度で、病人食としても利用されました。ヨーグルトが本格的に生産され始めたのは第二次世界大戦後になってからです。現在では特定保健用食品マークのついたものや、機能性を追求したものなど種類も増え、いろいろなヨーグルトが楽しめるようになりました。

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