牛乳容器と環境

きほん知識

紙容器とびん、環境保護にはどちらがよいのでしょうか。

世界中に「よい環境は社会の基礎である」という認識が広まって、牛乳容器にも環境への適応が求められています。1度しか使えない紙容器、何度も使えるびん、これだけを比べれば誰もが回収できるびんがよいと判断するでしょう。しかし、環境保護を考える場合、あらゆる角度からいろいろな面を見ることが必要です。紙とびん容器について、それぞれの特徴を考えてみましょう。

紙容器

資源保護牛乳の容器には、衛生面や強度の点で高い品質が求められるので、バージンパルプを使います。そのため森林資源をムダにすると誤解している人もいますが、減少が心配される熱帯林の木は、繊維が短く容器には不向きなので使われていません。原紙には、主に北米や北欧などの、繊維が長くて強い針葉樹が使われています。これらの森林は、伐採後計画的に植林されますので、面積はわずかですが増えており、木は再生産される資源といえます。
また、容器の紙になるのは、製材した残りの端材や、材木に向かない部分で、立ち木を丸ごと原料にしているわけではありません。紙容器は大切な森林資源を有効に活用しているといえます。

エネルギーの節約

ビンに比べ軽く、コンパクトなため輸送の効率がよいのが特長です。輸送エネルギーや、車両による排気ガスの削減に効果があり、ビンのように洗浄や殺菌の工程がいらないので水やエネルギーも節約できます。容器包装リサイクル法により、「消費者は分別排出」「自治体は分別収集」「事業者はリサイクル(再商品化)」するという、それぞれの役割分担が規定されています。良質なパルプから作られる牛乳の紙容器はリサイクルに適しているので、表面のポリエチレンをはがし、いろいろな家庭紙に再商品化されています。1リットルパック30枚でトイレットペーパー5個、ティッシュペーパーなら3~4箱が再生されます。回収に出すことでごみを減らし、資源を有効に利用し、再生された商品を使うことによってリサイクルのシステムができあがります。識別表示を確認してリサイクルしましょう。

紙パック 洗って開いてリサイクル

ビン容器

中身が見えること、ガラス特有の質感、清涼感があることが特長です。何度も利用でき、古くなったり割れたものも再利用されますが、原料のケイ砂は有限な資源です。ビンの洗浄や殺菌のために多量の水やエネルギーを要すること、紙に比べて重いビンの輸送や回収に二重にかかる、労力・コスト・排気ガスによる大気汚染なども総合的に考えねばなりません。

牛乳パックの上手な開け方注ぎ口に指が触れると、雑菌がつき不衛生です。牛乳は他の食品のにおいを吸着する性質があります。開封後は、口をしっかり閉じておきましょう。

牛乳パックの上手な開け方

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