牛乳の期限表示はなぜ「消費期限」ではないの?

消費者相談室への相談事例

豆腐は「消費期限」なのに、それより傷みやすい牛乳にはなぜ「賞味期限」と表示されているのですか。また、「品質保持期限」から「賞味期限」に表示が変わったときに、LL牛乳(ロングライフミルク)以外、チルドの牛乳であればすべて「消費期限」にしたほうがよいという議論は出なかったのでしょうか。

すべての加工食品には「賞味期限」または「消費期限」のどちらかの期限表示がされています。「消費期限」とは、この期日を過ぎた場合に品質が急速に劣化しやすいため期日までに消費するものです。「賞味期限」は、この期日まで定められた条件で保存した場合、品質が維持できる期日ですが、「賞味期限」を過ぎてもある一定の期間は品質が保持されているものです。牛乳の加熱殺菌は、有害な細菌を死滅させるために行われるもので、多くのチルドの牛乳で採用されている超高温瞬間殺菌(UHT:130℃2秒間など)は殺菌効率が高いので、「賞味期限」表示になっています。一方、低温殺菌牛乳(63~65℃30分間など)はUHTに比べて殺菌効果が低く大部分の製品が「消費期限」となっています。いずれも、各乳業メーカーが基準に沿った保存試験を行ったうえで、各乳業メーカーの責任のもとに表示されているものです。技術の向上に伴い品質も向上し、また製造から消費されるまでの温度管理がよくなったことや製造設備及び容器の衛生性を向上させた製法であるESL(Extended shelf life)製法なども取り入れるようになり、期限が長く設定できるようになりました。また、豆腐もアセプティック充填豆腐などのように、製法により「賞味期限」表示のものもみられます。すべてのチルドの牛乳を「消費期限」にしたほうがよいといった意見は特に出ておりません。

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