牛乳は温めたほうが消化吸収がよいの?

消費者相談室への相談事例

1歳過ぎの乳幼児に牛乳を温めて飲ませていますが、温めたほうが消化吸収がよいのですか。一度高温殺菌してあるのであまり変わらないと思うのですが、沸騰させた牛乳が冷めて、繰り返し温めた場合はどうなのでしょうか。

冷たい牛乳と温めた牛乳の消化吸収に差があるとの報告はありません。しかし、温かい飲料の摂取により胃の温度が一定時間高く保たれること(※1)や、温かいスープを飲むことで体温が上昇すること(※2)が知られています。牛乳を暖めて飲むことで、消化酵素の働きが低下するのを防ぎ、牛乳の消化吸収が良くなる可能性が考えられます。また、乳糖を消化する酵素が少ない乳糖不耐症気味の人には、温めて飲んだほうが、乳糖が分解されやすくなり、おなかがゴロゴロしにくくなるとも言われております。ただ、ぬるい温度で長時間放置したりコップに入れたまま冷ましたりすることは、雑菌の繁殖に繋がりますので、温めた牛乳は放置しないほうがよいでしょう。

(※1)Sun, W.M.et.al. Effect of meal temperature on gastricemptying of liquids in man. Gut, 29, 302-305 (1988).
(※2)御堂直樹ら摂取するスープの温度が温度感覚,体温および心拍数に及ぼす影響日本食品科学工学会誌Vol. 59, No. 6, 262∼267 (2012)

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