育児用ミルクの調乳はなぜ70℃が適切なのですか?

消費者相談室への相談事例

育児用ミルクを70℃で調乳して飲ませていますが、熱湯のような温度なので栄養が壊れてしまうことはないのでしょうか。

70℃の温度では栄養成分の大きな損失はないことが文献のデータなどで分かっています。加熱による影響が大きいと考えられるのはビタミンですが、ビタミンA、B1、B2などの損失はほとんどありません。ビタミンCのみ高温で長時間過熱するほど損失が大きいですが、10%程度です。現在、調製粉乳のビタミン配合量は、このような調乳方法によるビタミンの損失を考慮した設定がなされているので、70℃で調乳してもビタミンCの量が表示値を下回る可能性はないと考えられます。たんぱく質は高温で変性しやすいですが、変性しても栄養素そのものに変化はなくきちんと吸収されます。
粉ミルクは高度に衛生的な工場で製造されていますが、全く無菌ではありません。また、ミルクを調乳する過程でやむを得ず菌が混入してしまう可能性もあるため、70℃のお湯を使用します。
特に免疫不全児、低出生体重児などのハイリスクの赤ちゃんには、より一層の注意が必要です。なお、赤ちゃんに与えるときには、必ずミルクが人肌程度に冷めていることを確認してから飲ませましょう。

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