牛乳に女性ホルモンが含まれているって本当?

消費者相談室への相談事例

牛乳中に女性ホルモンが含まれている話をインターネットで見ますが、本当ですか。
どの程度含まれていますか。影響はあるのですか?

牛乳は、妊娠中の牛からも搾るので、女性ホルモン(黄体ホルモン、卵胞ホルモン)が含まれています。しかし非常に微量であり、現在まで国際的にも人間の健康に影響するとの報告はありません。ご質問にあるインターネットでの見解は、日本人の食生活が欧米風になり、肉や牛乳・乳製品の摂取量が増加した時期と、乳がん、大腸がん、前立腺がんなどが多くなったことが重なるため、牛乳中の女性ホルモンが原因ではないかという「仮説」とされています。
牛乳は、妊娠中の牛からも搾るため、女性ホルモン(黄体ホルモン、卵胞ホルモン)が含まれています。しかし非常に微量で、卵胞ホルモン(エストロゲン)のうち、エストロンは約0.013ng/g、エストラジオールは約0/06ng/g、黄体ホルモン(プロゲステロン)は約12.5ng/gです(※1)。ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)によれば、「乳(ヨーグルトを含む)一日200-250g摂取により摂取されるホルモン量はヒトが体内でホルモンを自己合成するよりかなり低い」という見解です。また、エストロゲンは体内で消化吸収される段階で代謝され、不活化されます(※2)。仮に牛乳中に含まれている微量のエストロゲンを摂取したとしても、がんのリスクは高まらないと考えられます。国際的にも人間の健康に影響するとの報告は現時点ではありません。
(※1)厚生科学研究・平成11年度研究報告
(※2)Peter W. Parodi,Impact cows’ milk estrogen on cancer risk, Inter. Dairy Journal, 22,3-14 (2012)
一般社団法人Jミルクのホームページ「牛乳の気になるウワサ」にも関連する情報が掲載されています。

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