妊娠中の牛乳摂りすぎは赤ちゃんに影響する?

消費者相談室への相談事例

妊娠中に牛乳を飲みすぎると、生まれた赤ちゃんがアレルギーになるというのは本当ですか。
また、妊娠中はどれくらい牛乳を飲んでよいのでしょうか。

妊娠期に母親が食物アレルゲン除去を行っても、子供のアレルギー疾患の発症率や免疫学的マーカーに有意差がなかったとする報告がある一方、妊娠期、授乳期ともに食物アレルゲンを除去した場には、アレルギーの家族歴がある子供のアレルギー発症予防に効果があるという報告があります(※1)。
一方で妊娠・授乳期は母体のカルシムが激しく流出する時期です。妊娠中は母体から胎児へ約30gのカルシウムが移行し、授乳期では母乳を通して1日約220mgのカルシウムが失われます(※2)。
日本人の食事摂取基準(2015年版)(※3)では、妊婦、授乳期の付加量は設定されておらず妊娠、出産する年齢層におけるカルシウム摂取の推奨量は650mgです。しかし実際の摂取量は、400mg程度であり不足しています(※4)。
牛乳、乳製品は、妊娠・授乳期におけるカルシウム摂取の推奨量を手軽に毎日取れる食品として最適と考えられます。ご自身が牛乳アレルギーの方は医師に相談されることをお勧めします。

(※1)厚生労働省「妊産婦のための食生活指針」(PDF)
(※2)齋藤忠夫、牛乳・乳製品の知識、第2版、東京、一般社団法人Jミルク、117頁、2013年
(※3)厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)の概要」(PDF)
(※4)厚生労働省「平成26年度国民健康・栄養調査結果の概要」(PDF)

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